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麻生太郎氏とトランプ氏が会談へ バイデン大統領は警戒、岸田首相「厚遇」訪米直後 安倍氏の成功体験を再現、関係構築狙い

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月23日 15時30分

トランプ氏と麻生氏(写真)の会談で何が話し合われるのか(夕刊フジ)

自民党の麻生太郎副総裁が23日夕(日本時間24日朝)、米ニューヨークで、ドナルド・トランプ前米大統領(77)と会談する。トランプ氏は11月の大統領選で、返り咲きの可能性が高まっている。世界各国の首脳や要人による「トランプ詣で」の動きが始まっており、麻生氏も22日、米国に向けて出発していた。安倍晋三元首相は2016年11月、大統領就任前のトランプ氏といち早く面会して「蜜月関係」を築いた。安倍氏の盟友だった麻生氏も、トランプ氏との関係構築を狙っているとされる。ただ、岸田文雄首相は今月上旬、国賓待遇で訪米し、ジョー・バイデン政権から「厚遇」を受けたばかり。再選を狙うバイデン大統領(81)にとって、麻生氏の動きは警戒対象となりそうだ。

「麻生氏が訪米してトランプ氏と会談することについては、岸田文雄首相も当然、了解しているだろう。再選の可能性が高まっているトランプ氏が、岸田首相にも無視できない存在になってきたのかもしれない。岸田政権は『民主党寄り』でバランスが偏っている。麻生氏がトランプ氏との関係を構築することで、共和党側との意思疎通を密にして、バランスを取ろうとしているのではないか」

米国政治に詳しい福井県立大学の島田洋一名誉教授はこう語った。

麻生氏は今回、米シンクタンク「米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)」の招待で訪米し、政治・経済事情の視察や要人との会談を予定している。麻生氏は1月にも米ワシントンなどを訪問し、CSPC主催の会合で講演を行った。トランプ氏との会談も調整したが、娘婿であるジャレッド・クシュナー元大統領上級顧問と面会した。

トランプ氏は、バイデン氏と激突する大統領選で「追い風」が吹いている。バイデン氏は「81歳」という高齢に対する不安感などから支持率が低迷しており、米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した各種世論調査の平均値では、トランプ氏の支持率がバイデン氏をわずかながら上回っている。

こうした情勢を受け、トランプ氏は外国の首脳や要人との会談を重ねている。

3月には、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相と、米南部フロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」で会談した。今月8日には、英国のデビッド・キャメロン外相(元首相)と、同じ私邸で夕食をともにした。最近も17日、ニューヨークのトランプタワーで、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領と約2時間半にわたって会談した。

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