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自民総裁選で〝世代間闘争〟若手・中堅vsベテラン「体質改善」か「経験の重要性」か 本当の刷新感「推薦人20人の中身が重要」識者

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月17日 15時0分

(左から)加藤氏、河野氏、茂木氏、石破氏、高市氏(夕刊フジ)

乱戦模様の自民党総裁選で、推薦人20人の確保のめどがついた小林鷹之前経済安保相(49)は、週明け19日にも出馬表明を行う方向で最終調整に入った。圧倒的な知名度を誇る小泉進次郎元環境相(43)への待望論も根強い。党の信頼を失墜させた「政治とカネ」の問題は自民党が抱える宿痾(しゅくあ=持病)といえ、中堅・若手議員が主導する「抜本的な体質改善」を期待する声がある。ただ、重要閣僚や党幹部を務めた60代以上のベテラン勢も、激動する国際情勢などに対処する「経験の重要性」を背景に出馬意欲を示している。総裁選は「世代間闘争」の様相も呈してきた。

「今を生きる人、国をつくった先人、未来を担う世代などすべての日本国民の命や暮らしなどの国の命運を背負って、米国、中国、欧州など各国リーダーと対峙(たいじ)していくのが国のリーダーの役割だ」「(党の)信頼の回復は一朝一夕にできるものではない。改正された政治資金規正法を順守し、国民の理解が十分に得られるよう、不断の見直しをしていくべきだ」

小林氏は先月末、夕刊フジの単独インタビューにこう言い切った。東大法学部を卒業し、旧大蔵省(現財務省)を経て、自民党が下野した直後の2009年に衆院選出馬を決意した。当選4回。

「保守派の若手ホープ」だけに、憲法改正にも「国の背骨なので日本国民の意志でしっかり変えていく」と語った。経済政策では「今はブレーキを踏むときではなく、財政出動で民間企業が投資し、国民の所得が増えて消費するといった循環になるようにする必要がある」と述べた。

19日で調整している出馬会見では、小林氏が具体的な政策も披露する予定という。

小林氏・小泉氏「改憲」強調

一方、小泉氏は、父の純一郎元首相の後継として政界入りし、衆院当選5回を重ねた〝サラブレッド〟だ。過去の選挙戦では応援演説で全国を回り、知名度は高い。東日本大震災の被災地支援でも力を尽くした。

産経新聞・FNN(フジニュースネットワーク)が7月20、21両日に実施した合同世論調査で、「次の自民党総裁に誰がふさわしいか」を聞いたところ、トップは24・7%の石破茂元幹事長(67)で、2位は12・1%の小泉氏だった。前出の小林氏は0・1%にとどまった。

小泉氏は10日配信のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で、次期総裁選の最大のテーマが「政治とカネ」問題になると指摘した。ロッキード事件(1976年)、リクルート事件(88年)、東京佐川急便事件(91年)、派閥裏金事件(2023年)など、自民党政権で続発する金権政治を一掃できるのか。

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