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岩屋外相を待つ〝針のむしろ〟トランプ大統領就任式 中国「すり寄り」姿勢、対中強硬の国務長官候補・ルビオ氏がクギを刺す?

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月18日 15時0分

岩屋毅外相は19~23日の日程で訪米し、ワシントンで20日に行われるドナルド・トランプ次期大統領の就任式に出席する。岩屋氏は訪米中に、国務長官候補のマルコ・ルビオ上院議員との会談を調整している。中国への「すり寄り」も目立つ岩屋氏が、筋金入りの「対中強硬派」のルビオ氏にクギを刺される可能性もある。就任式にはトランプ氏と近い複数国の首脳が招かれているが、石破茂首相は出席しない。すでに本格始動しているトランプ次期政権だが、識者は「日本外交の出遅れが目立つ」と指摘する。

外務省によると、大統領就任式に外相が出席するのは初めて。岩屋氏は17日の記者会見で、「日米首脳会談が有意義なものとなるよう次期政権側と意思疎通したい」と述べた。石破首相とトランプ氏の首脳会談実現に向けて調整を行うとみられる。

日本、米国、インド、オーストラリアの戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」外相会合も調整されており、岩屋氏が出席する見込みだ。

米大統領の就任式は、就任宣誓と演説が中心で、これまでは駐米大使が出席する国が多かった。

トランプ氏は今回、面識のあるイタリアのジョルジャ・メローニ首相や、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相らを招いている。

中国の習近平国家主席も招待した。中国側は習氏の出席を見送ったが、通例の駐米大使ではなく、韓正国家副主席を出席させる見通しだ。

日本からは岩屋氏のほか、自民党の片山さつき参院議員も招待された。

前駐オーストラリア大使で外交評論家の山上信吾氏は「オルバン氏やネタニヤフ氏のように気の合う人や、話のできる人、習氏など一目置く人だったりと、一つの物差しでは測れないが、面識がある人を中心に呼んだという印象だ。米国との関係の重要度よりも、トランプ氏の独自色が出ていると思う。日本に対しては、仲間として連携したいという思いと、クアッドの外相レベル会合もあって岩屋氏を呼んだと考えられる。日本製鉄によるUSスチールの買収計画は外交問題になっているので、外相が行くことは大事だ」とみる。

中央日報(日本語版)によると、韓国からは趙賢東(チョ・ヒョンドン)駐米大使が出席する。同紙は「韓国政府の関係者の重量感が中国と日本に比べて落ちるという指摘が出ている」と報じた。

確かにそうだが、日本も首脳が出席する国と比べれば「見劣り」している。

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