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石破茂氏が〝女系天皇検討〟発言で波紋、総裁選に影響か 八木秀次氏「立憲民主党の一部や共産党の考えに近い」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月19日 11時50分

八木秀次氏(夕刊フジ)

自民党の石破茂元幹事長は18日、BSフジの番組で、安定的な皇位継承をめぐり、「女系を完璧に否定していいのか」と述べ、「女系天皇」の検討に含みを持たせる発言をした。各種世論調査では「ポスト岸田」候補として上位の石破氏だが、この発言はいかがなものか。女系天皇の容認は「皇統の断絶」につながると指摘する識者もいる。

石破氏は番組内で、「男系優先に決まっているが、女系を完璧に否定していいのかというと、皇室を大切にするということから少しズレていると思う」と述べた。驚くべき発言だ。

皇室典範では、「皇位は皇統に属する男系男子が継承する」と規定し、女性・女系天皇を認めていない。初代の神武天皇以来、例外なく男系だ。過去の女性天皇は「男系の女子」であり、次期天皇(=男系の男子)が幼少などの理由による中継ぎ役で、女性天皇のお子さま(女系)が天皇になったケースはない。

麗澤大学の八木秀次教授(憲法学)は「石破氏は『天皇とは何か』『皇統とは何か』という正統性を理解できていない。初代から例外もなく一貫して父方に連なる方が継承されている。男系の血筋という厳格な仕組みもあるなか、こうした意見は『皇室の消滅』『皇統断絶』につながる考え方ではないか」と語気を強めた。

安定的な皇位継承策に関する議論で、岸田文雄首相は「女系天皇以外の方法を検討すべきだ」と述べた。

5月に開かれた衆参13党派の代表者会議では、政府の有識者会議が2021年に答申した、①女性皇族が婚姻後も皇族の身分保持②養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰―について、自民、公明党などは両案を評価した。立憲民主党は「女性皇族の配偶者と子にも皇族身分を付与する案」を同時に検討すべきだと主張。共産党は女性・女系天皇を認めるべきだとする。

八木氏は「政府も自民党も安定的な皇位継承に向けて『男系を維持する立場』だ。石破氏の発言は、立憲民主党の一部や共産党の考えに近い。『次期総裁選び』にも影響するのではないか」と指摘した。

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