岩田明子 さくらリポート 自民党総裁選、注目の若手候補2人 明確な国家ビジョン持つ小泉進次郎氏、安定した答弁力と熱量の小林鷹之氏

建設的な政策論争を

最大野党の立憲民主党（9月7日告示、23日投開票）でも、注目すべき動きが起きている。野田佳彦元首相の動向だ。リベラル派が主流の同党にあって、保守的な考えを持つ野田氏が出馬に向けた準備を進めていることはインパクトがあり、新たな現象といえる。

政権与党と最大野党のトップを決める選挙の結果は、今後の日本に大きな影響を与える。期せずして起きた変化が両党の選挙戦を盛り上げ、日本の将来のために建設的な政策論争が行われることを期待したい。

■岩田明子（いわた・あきこ）　ジャーナリスト・千葉大学客員教授、中京大学客員教授。千葉県出身。東大法学部を卒業後、1996年にNHKに入局。岡山放送局で事件担当。2000年から報道局政治部記者を経て解説主幹。永田町や霞が関、国際会議、首脳会談を20年以上取材。22年7月にNHKを早期退職し、テレビやラジオでニュース解説などを担当する。月刊誌などへの寄稿も多い。著書に『安倍晋三実録』（文芸春秋）。