「1985」エンタメプレイバック おニャン子クラブがヒットチャート席巻 「新田恵利派」か「国生さゆり派」か 後期には工藤静香も人気を集める
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月15日 6時30分
第55代横綱北の湖が引退し、日本航空123便の墜落事故で520人が犠牲となり、グリコ・森永事件が犯人側からの一方的な終結宣言で幕を閉じた1985年。今から40年前のエンタメ界ではいったい何が起きていたのか。
この年の7月5日、シングル「セーラー服を脱がさないで」でデビューしたのがおニャン子クラブ。「夕やけニャンニャン」(フジテレビ系)から生まれたアイドルグループだ。
中高校生を中心としたファンに支えられ、グループでのヒットに加え、ソロデビュー、ユニットデビューで当時のチャートを席巻したのは言うまでもない。
学校では当初、「新田恵利派」と「国生さゆり派」にわかれ、そこに「うしろ指さされ組」(高井麻巳子、岩井由紀子)や渡辺美奈代、後期には工藤静香も人気を集めた。活動期間はわずか2年ほどだが、その記憶は鮮明だ。まさにモーニング娘。やAKB48、乃木坂46といった集団アイドルの原型といえる。
6月1日には音楽シーンを揺るがすシングルが発売されている。それが「今だから」。作詞作曲が松任谷由実、小田和正、財津和夫の3人で、編曲は坂本龍一という顔ぶれをみれば、そのすごさは十分伝わるはずだ。
今でこそ〝コラボ〟という言葉は珍しくもないが、85年当時としては、驚きでしかなかった。小田いわく「ただ一緒にやろう」というだけで始まったという。
3人が均等に分け合うようにボーカルを取っているのも、そのころならでは。さらに演奏陣もキーボードが坂本龍一、ドラムスが高橋幸宏、ベースは後藤次利、ギターが高中正義と、元サディスティック・ミカ・バンドのメンバーがそろうという豪華すぎる顔ぶれ。
しかも6月15日に国立競技場で行われた、国際青年年イベント「国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW」では、このメンバーに加藤和彦を加えた「Sadistic Yumi Band」をバックに生演奏されている。
長年CD化されなかったが、2023年12月にリリースされたユーミンのベスト盤「ユーミン乾杯!!」に収録され、ファンを歓喜させた。
■おニャン子クラブ 「夕やけニャンニャン」のアシスタントとして結成。「オールナイトフジ」の女子大生に対抗して、女子高生を中心に構成された。
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