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ニュースの核心 石破政権〝短命危機〟「早く解散しないとボロが…」 現実を無視した理想論吹聴→困難とわかると「豹変」 党内には早くも反乱の気配

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月4日 15時30分

村上氏(左)起用も影響してか、石破首相の内閣支持率は伸び悩む(夕刊フジ)

石破茂首相は4日、衆参両院本会議で初の所信表明演説に臨み、「経済対策の策定」など、当面の政治課題への政府方針を表明する。9日解散、27日投開票の衆院選を間近に控え、経済回復の道筋を示す狙いのようだ。報道各社の世論調査では、石破内閣の支持率は50%前後と伸び悩んでいる。「論功行賞」「リベラル重用・保守派外し」という色彩が強いうえ、安倍晋三元首相を「国賊」と罵倒した村上誠一郎氏を総務相に抜擢(ばってき)した影響なのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、現実を無視した理想論を吹聴して困難と分かると豹変(ひょうへん)する「石破首相の本質」を喝破し、「短命内閣の危険性」を指摘した。

石破政権が誕生した。石破首相は9日の衆院解散を表明したが、早くも自民党総裁選での発言をひっくり返した形だ。新内閣は挙党一致のドリーム・チームにもならなかった。野党はもちろん、自民党内の反・石破勢力は倒閣に動くだろう。

発足当初から、これほど不人気な政権も珍しい。石破総裁誕生が伝えられると、株式市場は暴落で反応した。

それも当然だ。

石破氏は「金融所得課税の強化」をはじめ、「法人税や所得税の増税」をにじませ、岸田文雄政権がぶち上げた防衛増税1兆円の構想も引き継ぐ考えを示した。日銀の利上げにも肯定的だ。これで株価が上がるわけがない。いずれ実体経済に波及し、下手をすれば、デフレに逆戻りする可能性もある。

解散表明にも驚かされた。総裁選では「国民に判断材料を与えないまま、解散はしない」と言っていたのに、突如、豹変した。

しかも、国会で内閣総理大臣の指名を受け、皇居での首相任命式を終える前の解散表明である。「選挙準備のためだ」などと理由を語ったが、「憲政の核心」に関わる話なのに、言い訳にもなっていない。

これは「石破首相の本質」を物語っている。

彼はいつも一見もっともらしい建前論を語るが、実現可能かどうか、しっかり検討したうえでの話ではない。単に理想を語っただけだ。現実の壁に直面して、困難と分かると、たちまち豹変するのである。

解散は森山裕幹事長の進言を受けたからだった。「早く解散しないとボロが出て、支持率が落ちるぞ」と諭されたに違いない。そこで初めて「現実の厳しさ」に気がついたのだ。

他の重要課題はどうか。

例えば、「アジア版NATO(北大西洋条約機構)の創設」である。NATOは加盟国に集団的自衛権に基づく相互防衛義務を課している。だが、専守防衛を旨とする日本は、他国防衛のために軍事力を行使できない。したがって、憲法改正が不可欠になる。

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