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バズる関西トレンド 宝探し感覚の「100円市」が人気 TikTokをメインにSNSを活用、店舗の集客につなげているのが特徴「そこね屋」

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月19日 15時30分

メディアでも話題の「そこね屋」。掘り出しものが見つかる?(夕刊フジ)

物価上昇やエコ意識の高まりから、割安に買えるリユース(再利用)品に注目が集まる。商品の再販売を行う「リセール」事業も増加。とくに急増中なのが、フリマアプリ「メルカリ」などを使った消費者間の中古品取引だ。中古品だけでなく、個人で仕入れた商品を転売する〝せどり〟も一般に広がっている。

オンライン教育事業から始まり、激安店を手掛けるのが、阪急沿線に2店舗を構える「そこね屋」。昨秋、大阪府豊中市の庄内に、今年3月には大阪・十三にオープン、順調な売り上げだ。

15坪ほどの店内には、仲介業者から大量に仕入れた在庫処分品や店頭展示品などの訳あり商品が所狭しと並ぶ。美容家電やスニーカー、アパレル品、文具、コスメなどアイテムは多種多様。人気ブランドのキッチン家電やゲーム機など定価が数万円の掘り出し物も。「平日でも価値あるものを多数揃えているので、宝探し感覚で買い物しにきてほしい」と、そこね屋の小泉力也社長。

ユニークなのはその集客方法。月1回の「100円市」は、店内の全品を100円で販売。開店前に目玉商品の現物を紹介してイベントを盛り上げる。広告商品はわざと棚の奥などに隠し、宝探し感覚で。あるときは、3万円台のニンテンドースイッチが登場。「だれかがそれを見つけたときは自然と歓声が沸き起こり、店内に一体感が生まれた」(小泉社長)。

15分間の買い物時間中にはジャンケン大会も。広告商品を見つけられなかった人向けのサービスで、最後まで勝ち残った人は高額品を100円で買える。100円市の開催は庄内店が毎月第3土曜日、十三店は第1土曜日。1日12回に分けて開催し、1回につき入場できる人数は20人で計240人が参加できる。

100円市に参加できるのは条件をクリアした人だけで、LINEの公式アカウントに登録するのが必須条件。さらに事前抽選で当選しなければならない。人気が急上昇し、競争率6倍と狭き門になりつつあるという。

購入金額に制限はなく、平均客単価は2000~3000円。1万円超も購入する猛者も。月額1100円の有料会員になれば、優先的に当選する権利がつき、通常時も店頭表示価格の25%引きで購入できる。

SNSを駆使して集客

TikTokをメインにSNSを活用し、店舗の集客につなげているのも特徴。大手ECサイトからフリマ市場へと主戦場が変わりつつある今、「これからはリセールビジネスが主流になる。上位をめざしたい」と意欲を見せる。 (隔週木曜日掲載)

■橋長初代(はしなが・はつよ) フリーライター。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、ホテルなどの動向をビジネス系メディアに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を重視。2019年に実家のある奈良にUターン。最近は、奈良の歴史と文化に魅了され、地元の情報誌やSNSでの発信にも力を入れている。

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