1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

ぴいぷる 作曲家、シンガー・ソングライター、井上ヨシマサ 駆け出しからヒットメーカーとして活躍 「自分が歌いたい歌を」貫き続けて40年

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月16日 11時0分

「要は交渉が下手くそだったんですよ。若かったし。うまく言えれば、もっとよかったんだけど、現場では〝それいいですね〟ってやるんだけど、家に帰ったら〝やっぱりよくない〟とか思って。それが結構、積み重なり問題が大きくなって、結局、事務所から独立して。でも振り返ってみると、それってまだ5年目ぐらいのことなんですよ」

思えば小泉今日子に楽曲を提供したとき、プロデューサーから言われたのが、「自分が歌いたい歌を作れ」ということだった。この40年間、それを貫き続けている。それが作曲家としての矜持なのだ。

「僕のことを、作曲家としての最後の世代だって言う人もいるんです。僕がデビューしたころって、レコード会社に作曲家の先生がいて、アーティストのデビューとなったら作曲家選びから始まったから。今は自分で作って、自分で歌うアーティストがほとんどだけど、僕は自分で歌いたい歌を作るし、提供するアーティストのために作っていますよ」

柔軟さ心がけ

もともとはクラシックピアノからジャズピアニストを目指し、中学生のときにシンセサイザーユニット「コスミック・インベンション」のメンバーになった。そこでYMOと出会ったことも自身の音楽性を広げるきっかけとなった。

「考えてみたら、日本の音楽に根元にいた人たちに会う機会が多かったです。だからこそジャンルにこだわらず柔軟になれたし、40年もやってこれたんだと思います」

だが、40年は決してゴールではない。まだまだ探求の道は続く。

(ペン・福田哲士/カメラ・三尾郁恵)

40周年アニバーサリーアルバム第1弾「再会~Hello Again」発売中

■井上ヨシマサ(いのうえ・よしまさ) 作曲家、シンガー・ソングライター。1966年生まれ、58歳。東京生まれ。小学4年でビッグバンドに入団し、ジャズの基礎を学ぶ。79年、中学生で「コスミック・インベンション」のキーボード奏者としてプロに。85年、小泉今日子のアルバム楽曲「Someday」で作曲家デビュー。以降、作編曲を手掛けた歌手は浅香唯、上戸彩、荻野目洋子、おニャン子クラブ、CHEMISTRY、郷ひろみ、とんねるず、中山美穗、光GENJIなど。2007年以降、AKB48の初期から作曲を担当。「Beginner」「Everyday、カチューシャ」「真夏のSounds good!」「サステナブル」「恋 詰んじゃった」などAKBの作家陣で最も多くの曲を手掛ける。40周年プロジェクトでは「再会~Hello Again~」を含めて3枚のアルバム発売を予定している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください