サクラと星条旗 MLBと米大統領選の知られざる歴史 大谷には縁起のよくない話、国民的スポーツとのつながり トランプ氏「スカウトされた」と豪語
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月18日 6時30分
ア・リーグWS優勝17回
2024年は大統領選挙の年だ。共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のカマラ・ハリス候補による対決は、11月5日(火)に全米で行われる投票で決着する。
MLBと大統領選には、知られざるこんな歴史がある。
大統領選の年にアメリカン・リーグがワールドシリーズで優勝した回数は17回だが、ナショナル・リーグは10回にとどまる。ドジャースをリーグ優勝、さらにはワールドシリーズ出場に導かんとする大谷翔平選手にとって、あまり縁起のいい話ではない。
なぜそうなのかは誰にも分からない。単なる偶然だろう。だが迷信のようなものを心から信じる人にとっては、強力なものになり得る。もしドジャース、あるいはほかのナ・リーグのチームが、歴史や運命が自分たちに不利だと思い込むなら、その気持ちが潜在的に彼らのプレーに悪影響を及ぼす可能性がある。
大統領選の年にワールドチャンピオンに輝いた回数は、フィラデルフィア・フィリーズとクリーブランド・ガーディアンズがそれぞれ2勝ずつで最多。
大統領選の年の最多本塁打数はジミー・フォックスの58本。アーロン・ジャッジは今年、この数字を抜くかもしれない。運が良ければ大谷にも可能性はある。
大統領選の年にシーズン最高の打撃成績を収めたのは、1924年セントルイス・カージナルスでプレーしたロジャース・ホーンスビーで、打率・424という驚異的な記録を達成し、安打、二塁打、得点、四球、出塁率、長打率、塁打でナ・リーグ首位をマークした。
歴代の大統領たちは、アメリカの国民的スポーツである野球とつながりを持っていた。開幕日に始球式を行うことも多く、毎年ワールドシリーズの優勝チームをホワイトハウスに招待する。
最も野球がうまかったのは、ジョージ・H・W・ブッシュ第41代大統領と、ジョージ・W・ブッシュ第43代大統領の親子コンビだ。
父親の方はイェール大学ブルドッグスの一塁手として活躍し、キャプテンも務めた。このチームは史上初のカレッジ・ワールドシリーズに1947年と1948年、出場を果たしている。
アメリカ野球学会(SABR)によると、在学中に通算76試合に出場し、打率・224、1本塁打、28打点を記録した。
大統領在任中、ホワイトハウス執務室の引き出しには大学時代のファースト・ミットがしまってあった。1989年4月3日、ボルティモアのメモリアル・スタジアムでのホーム開幕戦では、そのミットで始球式を務めた。ホームベースの近くからではなく、マウンドから投げた最初の大統領だとSABRは評価した。
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