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歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡 中森明菜、デビュー26年目に異例の演歌歌手に転身 狙いは「ボーカル力を引き出したい」アルバムの収録曲は投票で決定

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月26日 11時0分

中森明菜のデビュー25周年のファイナル企画として発売したのがアルバム「歌姫ベスト~25th Anniversary Selection」(2007年1月17日)と明菜のバラード・ヒット曲を集めたアルバム「バラード・ベスト~25th Anniversary Selection」(07年3月17日)だった。

明菜の「歌姫」シリーズは1994年3月に発売された「UTA―HIME」が第1弾だ。「ボーカリストとしての明菜の魅力をアピールする」ことが基本コンセプトとなっていた。このためあえてオリジナルではなく、他のアーティストの名曲をカバーするスタイルとし、10年間で3部作をシリーズ化してきた。

このシリーズは大きな話題を呼んだ。そして25周年のファイナルが3部作のベストアルバム「歌姫ベスト」だった。

「明菜クラスのポップス系アーティストがカバーアルバムをベストアルバム化して出すなんてこと自体が異例でした。ただ振り返ると『歌姫』シリーズがカバーブームの火付け役になったことも確かですからね」(音楽関係者)

ただ特筆すべきは「バラード・ベスト」のほうだったかもしれない。何と、未公開だった明菜の初のコンサートツアー(83年2月27日の東京・新宿厚生年金会館でのコンサート)をDVD特典としたことだった。

「明菜の記念すべき初のコンサートツアーの模様を30分にわたって収録していました。もともと資料用だったものだったそうですが、おそらく現存では最も古いライブ映像で、文字通り明菜ファンにとっては〝お宝映像〟でした」(同)

当時の明菜の関係者が保管していた映像は、「セカンド・ラブ」「ダウンタウンすと~り~」「1/2の神話」「スローモーション」「少女A」などデビュー当時のヒット曲を中心に全7曲が収録されていた。

「当時は17歳。初々しい明菜の表情を追っています。歌の途中で声が詰まるなどレアな明菜も堪能できました」(同)

ちなみにバラード・ベストでは「難破船」「帰省~Never Forget~」を新たにレコーディングしたほか、「セカンド・ラブ」「SAND BEIGE~砂漠へ~」「二人静」など15曲を収録。さらに今回のために書き下ろした新曲「あの夏の日」を収めていた。

そして明菜の26年目のスタートは、明菜が演歌歌手に転身することだった! 何と、ポップス系のアーティストとしては初めて演歌のカバーアルバムを発売(2007年6月27日)したのだ。タイトルは「艶華―Enka―」。

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