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ぴいぷる バイオリニスト・石田泰尚〝唯我独奏〟異彩を放つ異色のカリスマ 刈り込み&バリアート〝組長〟が弦楽アンサンブルの未来を切り開く

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月17日 6時30分

短く刈り込んだ髪にバリアートを入れ、色付きレンズの眼鏡。異彩を放つ異色のカリスマ・バイオリニストが、音楽に触れたのは3歳のころだ。

「テレビから流れてくる音楽にリズムをとっている僕の姿をみた両親が、近所にあったバイオリン教室に通わせたみたいです。しっかりとは覚えてはいませんけれど…(笑)」

それからバイオリンとともにほぼ半世紀。ソロやユニットで年間約150公演の舞台に立ち、精力的な日々を送る。

「この楽器の音色と繊細なところが好き。なくてはならない存在でずっと弾き続けていきたい」

子供のころは「バイオリンはあくまでも趣味でやっていこうと思っていた」程度だったが、高校3年生で転機が訪れる。

大学進学が近づいても「普通の大学に進学してオーケストラ部でちやほやされちゃおうかな」ぐらいにしか思っていなかったが、系列大学のキャンパスに見学に行ったとき、何か違和感を覚えたのだ。

「違う。ここの学校で何を勉強するんだろう」と強く感じると、帰宅してすぐに両親に「音大を受けさせてください」と告げ、音楽大学への進学を決意したのだ。猛練習に猛勉強を重ねて、私立の名門、国立音学大学の入学を果たした。

「バイオリンでやっていく。国立音楽大学で一番目立ってプロになる」

受験の実技試験はほぼ満点で、入学前から目立った存在で有頂天の大学生活だったが、4年の夏「現状に満足するんじゃない」と恩師の小野崎純氏からピシャリ。この言葉がきっかけで、ソロの曲ばかりではなく、アンサンブルも徹底的に学び卒業。新星日本交響楽団に招かれ、アシスタントコンサートマスターに。2年後にはコンサートマスターに昇格した。

だが新星日本交響楽団は合併で消滅。神奈川フィルハーモニー管弦楽団とともに音楽を歩むことに決め、現在は、首席ソロ・コンサートマスター。京都市交響楽団の特別客員コンサートマスターの重責も担う。

演奏はオーケストラだけにはとどまらず、大学時代に結成した弦楽四重奏団「YAMATO String Quartet」、タンゴの巨匠ピアソラを追求する「トリオ・リベルタ」といったアンサンブルにソロと活動は多彩。

〝組長〟としてプロデュース

そんな独特の輝きをみせる石田が〝組長〟としてプロデュースしたのが弦楽合奏団「石田組」。

「あるアルバムのレコーディングで奏者はすべて男でした。演奏する姿があまりにもカッコよすぎて、男だけで何かをやりたい」とひらめいた。

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