ぴいぷる 吉本新喜劇GM・間寛平、ともに100歳まで？走るで～ 子供、おっちゃん、おばちゃんに愛される劇団じゃないとあかん！

「座長たちに、今年は中堅をもうちょっと出してもらえるようにとお願いしているんです。これからまた新しいやつが入ってくるぞと危機感を持たせたりね。やっぱり現状に甘んじて落ち着こうとしてはあかんと思うので」

GMとしての信条は「子供、おっちゃん、おばちゃんに愛される劇団じゃないとあかん！」。ただ、生来の性格からか、あまり厳しい態度では臨めないらしい。冷徹になれない優しさこそ寛平ちゃんの魅力であり、芸人仲間や観客から愛されるゆえんでもあるのだが…。

「僕は言葉足らずなんですよね。自分では分かっていることでも、うまく人に伝えられない。ただ会社が新喜劇を盛り上げていこうとしてくれているので、恩返しのために頑張ろう、と。その思いは座員たちに伝えるようにしています」

自身は人生の目標に、「100歳までフルマラソン完走」を掲げていた。

「周りには『年を取ることは怖くない、早く100歳になって走りたい』と言っていたんです。ところが4月に、走っていてヒザを痛めてもうて。病院で診てもらったら、右ヒザにヒビが入っていると。あんなにえらそうなことを言ってたのに、100歳までは走れないかもしれん。恥ずかしい…」

今もヒザに痛みを抱える状態だが、全65公演という記念ツアー〝完走〟に向けて「お客さんの熱気に負けないようにしたい」と気合を込める。座員たちと一丸となり、アニバーサリーイヤーのゴールを目指す構えだ。

■間寛平（はざま・かんぺい）　お笑い芸人。1949年7月20日生まれ、75歳。高知県出身。70年に吉本興業に入り、74年に新喜劇の座長に抜擢（ばってき）。「かい～の」などのギャグで一躍人気者に。89年の新喜劇退団後は、バラエティー番組などで活躍。2008年12月から11年1月にかけてマラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」を完走。22年、新喜劇GMに就任。

吉本新喜劇65周年記念ツアーの詳細は、公式サイト（https://shinkigeki.yoshimoto.co.jp/）。

（ペン・磯西賢／カメラ・酒巻俊介）