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2024年秋・衆院選 首都圏・近畿圏、76選挙区「当落予測」 神奈川16区・義家氏、比例重複認められず崖っぷち 無所属でも組織力強い西村氏、世耕氏

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月18日 15時0分

英利アルフィヤ氏(夕刊フジ)

政治評論家・伊藤達美氏が分析

10・27衆院選は、政治資金パーティーの裏金事件などが尾を引くが、外交・安全保障や経済政策など重要課題も山積しているのも事実だ。石破茂政権を選ぶのか、野党に託すのか、有権者は難しい判断を迫られる。無党派層も多い東京と大阪の全49選挙区の情勢はすでに報じたが、今回は神奈川、埼玉、千葉の首都圏50選挙区、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山の近畿圏26選挙区について、政治評論家の伊藤達美氏が個別情勢を分析した。

菅義偉副総裁が強い影響力を持つ神奈川自民だが、4区(横浜市栄区、鎌倉市など)では、元防衛副大臣の山本朋広氏(49)が「やや劣勢」だ。山本氏は過去2回の衆院選で立憲民主党の早稲田夕季氏(65)に選挙区で敗れ、比例で復活当選した。今回は2回以上続けて選挙区で敗れ比例復活した現職は、重複立候補を原則認めない自民党の方針を受け、選挙区の勝負に命運をかける。ただ、伊藤氏は「旧統一教会(世界平和統一連合)との関係も尾を引いている」と語る。

神奈川5区(横浜市戸塚区、同泉区)は、国家公安委員長の坂井学氏(59)が「やや優勢」だ。伊藤氏は「坂井氏は菅副総裁に近いが、秘書への対応について週刊誌で報じられたことがどこまで響くか」とみる。

神奈川16区(厚木市、伊勢原市、海老名市)では「ヤンキー先生」として知られる自民前職の義家弘介氏(53)が崖っぷちだ。前回衆院選では選挙区で立憲民主党の後藤祐一氏(55)に敗れ、比例で復活したが、今回は政治資金収支報告書の不記載問題を受け、重複立候補が認められなかった。

埼玉5区(さいたま市西区、同北区、同大宮区など)では、法相の牧原秀樹氏(53)が「やや劣勢」だ。同選挙区では立民元代表の枝野幸男氏(60)が強いことで知られる。伊藤氏は「現職閣僚が小選挙区で敗れると、石破政権の運営にも影響しかねない」と指摘する。

無所属でも組織力強い西村氏、世耕氏

埼玉6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市)は、不記載問題で党役職停止6カ月となった中根一幸氏(55)が無所属で立候補しているが「やや劣勢」だ。

千葉5区(市川市の一部と浦安市)は昨年4月の補選で勝利した自民の英利アルフィヤ氏(36)が、立民の矢崎堅太郎氏(57)と再び争う。

千葉では桜田義孝元五輪相(74)や林幹雄元経産相(77)ら自民のベテランが相次いで政界引退を表明した。「逆風が吹くなかで、新人が当選できるほどの状況ではないのではないか」と伊藤氏は指摘する。

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