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ニュースの核心 ハリス氏のアキレス腱 米大統領選、トランプ陣営と接戦も〝急進的左派〟副大統領候補のウォルズ氏と「過去最高の危険な組み合わせ」

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月17日 10時0分

11月の米大統領選は、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と副大統領候補に決まったミネソタ州知事、ティム・ウォルズ氏のペアが、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領と副大統領候補の上院議員、J・D・バンス氏のペアを一部でしのぐ展開になっている。

ハリス氏が勝利すれば、ジョー・バイデン政権以上に「米国の左傾化」は避けられない。中国は大喜びして、日本の国政と安全保障にも大きな影響が出そうだ。

米世論調査機関、リアル・クリア・ポリティクス(RCP)の集計によれば、8月15日時点でハリス氏支持は48・1%で、トランプ氏の47・1%を僅差でしのいでいる。

勝敗の行方を左右する激戦7州でみると、トランプ氏はアリゾナ、ネバダ、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアの5州でリードしているが、ハリス氏もウィスコンシンとミシガンで優勢だ。大健闘と言っていい。

7月13日のトランプ暗殺未遂事件の直後は「強い前大統領」の印象が広がって、「トランプ勝利は決まり」かと思われた。ここへきて、ハリス氏の人気が急上昇しているのは、なぜか。

私は「バイデン大統領に募っていた不満の反動」とみる。欲求不満が頂点に達したところへ、民主党が掲げる「多様性・平等・包摂性(DEI)」の理念に「女性・黒人・アジア系」というドンピシャの候補が登場し、支持者が燃えているのだ。

米メディアによれば、特に「若者と非白人層の支持が強い」という。

ただし、この勢いが11月の選挙まで続くかどうか、は分からない。ハリス陣営の政策には、不透明な部分が多いからだ。

例えば、イスラエルとイスラム過激派、ハマスの戦争はどうか。

ハリス氏はバイデン政権の副大統領として「イスラエル支持」を掲げながらも、パレスチナ人への強い同情を示してきた。昨年7月、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した後、彼女は「私はガザの苦難について黙ってはいない」と記者団に語った。

それが若者の支持につながっているが、伝統的な民主党支持層からは反発を呼ぶ可能性もある。

彼女のアキレス腱(けん)は、実はウォルズ氏かもしれない。実績をみると、ウォルズ氏はハリス氏以上の「急進的左翼」と言っても過言でないからだ。

例えば、ミネソタ州知事として、彼は2023年、同州の不法移民に運転免許証を与える法案に署名した。「免許を与えて保険に加入できるようになれば、州民の安全は高まる」という理由からだ。

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