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ぴいぷる 俳優・井浦新 いつも名前通りの〝ARATA〟なチャレンジ「早く60歳になりたい」 熱く語った理想の人間の在り方は〝縄文〟に

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月16日 6時30分

俳優の井浦新=13日午後、東京都新宿区(三尾郁恵撮影)(夕刊フジ)

「役」も成長

穏やかな役から激しい性格の人物まで、心を動かして芝居をする俳優だ。本番までは、役のイメージは考えつつも、固めないようにしているという。

「人間が、さまざまな人と出会って、影響を受けて成長していくように、役もセリフのキャッチボールをして、相手の役の温度感や人柄の影響を受けて、最終的に育っていくと思っているんです」

作品の中の環境や登場人物の影響を受けながら演じるから、役にリアルさが出てくるのだ。

18日公開、映画「徒花―ADABANA―」で主演

数々の作品に出演してきた彼が、「目に見えない〝芸術の神様〟にささげていく神事のような心で挑んだ」というのが、18日から公開される主演映画「徒花―ADABANA―」だ。

「甲斐さやか監督の唯一無二の才能を堪能できる世界観が魅力の作品です」と太鼓判を押すだけあり、独特な世界観を持ち、見る者にいろいろと考えさせる内容だ。

ウイルスの蔓延(まんえん)で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに自分のクローン「それ」の保有が許された。死が身近に迫る新次(井浦)は、同じ姿をしながらも純粋で知的な「それ」と対面し、次第に「それ」を殺してまで自分は生きながらえるべきなのかと心が乱されていく。

今作のように〝クローンを作る未来〟があるとしたらどうするかと聞くと、「そんな未来を作っていかないためには、どうすればいいかを考えます」とまっすぐな目をして言った。それは、技術の進歩よりも、まずは人間の内面的成長が大事だということだ。

「人間が人間であるために、僕たちはどこかでちゃんと止めないといけない。この作品の世界のように、クローンを〝人間のための道具〟として扱うのかというのは、監督から今を生きる僕たちへのひとつの投げかけであり、それを考えていかなければ、いつの間にか僕らもAIに乗っ取られかねないですよね」

人間らしくいられる未来を選択したいものだ。

現在は俳優業の他に、環境に優しい商品作りやミニシアター支援プラットフォーム「ミニシアターパーク」の立ち上げなど、さまざまな活動を行っている。それらを通して「人間はどう生きていくのがいいのか」を日々考えているようだ。

縄文が理想

彼にとっての「理想の人間の在り方」について聞いてみると、「戦争のない、物々交換ができる生き方…、争いとお金(貨幣制度)がなくなったらいいなって思います」と答えた。

一見、突拍子もなく聞こえるかもしれないが、縄文時代に深く興味を抱いているからこその言葉でもある。その時代の魅力について聞いてみると、「1万年以上続いている時代なので、なかなか手短に話すのは難しいのですが…」と言いながら、熱く語ってくれた。

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