ぴいぷる 吉本新喜劇・島田珠代 笑いは心を元気にする薬 デビューを経て結婚や子育てまですべてをさらけ出す…初のエッセー発売中
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月11日 11時0分
全国区の人気ギャグ、元ネタは懐かしCM
〝珠代っ! パンティーテックス!!〟。大股を広げて、股間を押さえながら絶叫するギャグ。意味不明なパワーフレーズは衝撃的だ。長年使っていたギャグだが、4年前、「相席食堂」(ABCテレビ)で披露すると一気に全国区のギャグになった。
「今だから話しますがロケに帯同したディレクターが何の説明もしてくれないまま、現場でカメラが回り始めて…。なるほど、ここはディレクターとの勝負なんだ、なら初っぱなから全力だと思ったんです。私も足元を見られたくないので(笑)」
放送直後から、ネット上でトレンド入りするなど注目され、〝パンティーテックス〟とともに〝島田珠代〟の名前も吉本新喜劇になじみの薄い層にまで広がったのだ。
元ネタはかつて「ミユキ野球教室」で流れた御幸毛織のCMソング。〝ミユキ~、ファンシーテックス〟と商品名を歌う部分をもじったものだ。
「あの響きが好きなんです。パンチがあるじゃないですか。子供のころから、〝珠代っ! 頑張れテックス!〟とか歌っていたんです。で、ファンシーがいつの間にかパンティーに…」
娘と初めて大ゲンカ 芸人やめてもいいと
高校生でデビューして36年を迎えた。新喜劇ではハイテンションなギャグを繰り出す彼女が、自身の半生をつづった初のエッセー「悲しみは笑い飛ばせ! 島田珠代の幸福論」(KADOKAWA)を上梓した。幼いころからデビューを経て、結婚や子育てまですべてをさらけ出している。芸人とは違う〝人間〟の姿が浮かび上がるが、「めちゃくちゃ抵抗がありましたよ」と明かす。訳あって離れて暮らしていた娘が中2のとき、初めて大ゲンカした。そこから2カ月間、娘は目すら合わせようとしなかった。
「その2カ月間は生きた心地がしなくて、娘と仲直りできるなら芸人をやめていいとさえ思っていました。そして娘の本当の気持ちがわかって、私から謝りました。そんな娘との戦いを経て、私は人間になれたなあと思うんです。それまでの私は〝芸人間〟でしかなかったから」
高校時代から休み時間にクラスを渡り歩いては友達を笑わしていた。気が付くと、友人が当時人気だったダウンタウンの「4時ですよーだ」(MBS)の素人参加コーナーに応募。そこで爆笑をかっさらった。
「友達と違い、見ず知らずの人を笑わせる快感ったらもうないですね。人のためになる仕事なんだって思ったんです」
新喜劇の世界で35年 公演前は今でも緊張
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