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ニュースの核心 菅前首相「加藤勝信氏が意中の人」で号砲!「ポスト岸田」最新分析 本命2人、伏兵1人…ゼロではない麻生氏の〝高市推し〟

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月12日 15時30分

麻生太郎副総裁(夕刊フジ)

岸田文雄首相は11日、米ワシントンで開催していたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議にパートナー国として参加した。ジョー・バイデン米大統領とも短時間立ち話をして、連携強化を確認したという。ただ、岸田内閣への国民の評価は高くない。報道各社の世論調査では、内閣支持率は「危険水域」に沈み込んだままだ。次期衆院選での「自民党下野」を警戒する声も噴出している。党内では、党総裁選を見据えて、キーマンである麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が駆け引きを激化させている。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が「ポスト岸田」について分析した。

自民党総裁選が9月に実施される。日本を背負う「次の首相」は誰になるのか。情勢は流動的だが、私は「2人の本命候補と、1人のダークホース」の争いになる、とみる。

岸田文雄政権に対する逆風は収まるどころか、強まる一方だ。東京都知事選と同日投開票(7日)された東京都議補選では、自民党が「2勝6敗」だった。そのうち1勝は、無免許運転スキャンダルで辞任した議員の後釜なので、実質1勝と言っていい。いま総選挙をすれば、自民党の惨敗は必至だ。

となると、次の総裁は、少なくとも「これで自民党は変わった」とアピールできる候補であることが、絶対条件になる。すなわち、「女性」か、誰もがあっと驚く「若手」だ。

総裁選には、キングメーカーの存在がささやかれている。ずばり、麻生副総裁と菅前首相だ。2人は、それぞれ誰を担ぐのか。

菅氏は、かねて萩生田光一前政調会長と武田良太元総務相、加藤勝信元官房長官の3人と定期的に会食を重ねてきた。6月6日の会合には、小泉進次郎元環境相が加わった。このうち、萩生田氏は旧統一教会と政治資金の問題で傷ついている。武田氏は首相への野心がないようだ。

小泉氏はマスコミの人気投票で常に上位に食い込んでいるが、首相には早すぎる。この夜の会合は、NHKと朝日新聞が動画と写真付きで報じた。菅氏の了解なしには、あり得ない。つまり、菅氏は「加藤氏こそが意中の人」として、政局の号砲をブチ上げたとみて間違いない。

49歳、小林鷹之氏の名前も浮上

一方、麻生氏は誰を担ぐのか。

当初は上川陽子外相を「あのおばさん、やるねえ」などと持ち上げていたが、肝心の本人は外務官僚の作ったペーパーを棒読みしているだけで、地金がバレてしまった。誰が見ても、難局を引っ張る求心力に欠けている。

鈴木俊一財務相という声もあったが、「増税メガネの岸田首相から財務相への交代」では、政権と自民党の立て直しをあきらめたも同然だ。とても有権者の支持は得られない。

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