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ぴいぷる 歌手・増田惠子とピンク・レディーのケイは〝どちら〟も自分 最愛の夫が8月に死去、横浜のライブでは不思議な出来事が

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月12日 11時0分

クラシックバレエは子供の頃からの憧れ。

「なかなかうまくならないのが悔しくて、ちょっとうまくなるとすごく励みになるんです。それと、見た目がすごく変わりました。立ち姿もそうですし、座り姿もちょっと猫背気味だったので、改善されまして。やはり、ステージに立ったときに、その場の空気を変えたいんです」

鍛えていてもいまだに苦労する曲がある。

「難しいというより一番苦しいのが、昔も今も『カメレオン・アーミー』です。(歌うときの)腹式呼吸ではできない振りなんですよね。肺で呼吸をして、本当に苦しいんです」

奮闘を見守り続けてきた最愛の夫、桑木知二さんの訃報が、彼女のブログで明かされたのは今年10月。実は闘病の末、8月21日にすい臓がんのため70歳で亡くなっていた。だが、同月24日の横浜のライブでは、誰にも言わず舞台に立った。

「主人との約束もありましたし、スタッフもライブを成功させようと懸命でした。ファンのみなさんだって、ご両親の介護など、それぞれの人生を抱えていらっしゃる。つかの間、少しでも忘れて楽しみたいという思いで来られているわけですから絶対に言えません」

発表までのタイムラグはプロとしての矜持でもあり、夫を愛すればこそだったという。

「ブログは主人の遺影の前で書きました。書き終えたとき、主人の前で読んだんですね、そうしたらなんか、気のせいかもしれませんが、遺影の目の縁が赤く見えたんですよ。じゃあいいんだねこれでって。外を見たら月が出ていて。そういえば入院する前に、『月がきれいだよ』って。そういうこと言うのは、いつもは私だったのですが」

横浜のライブでは不思議な出来事があった。

「ステージの中央に立つと、ふわーっと黄金色の光が見えて、すごくあったかくなって。繭の中で包まれている感じがしました。これから先も必ず本当に主人がこうやって守ってくれている気がします」

■増田惠子(ますだ・けいこ) 歌手。1957年9月2日生まれ、67歳。静岡県出身。76年ピンク・レディーとして「ペッパー警部」でデビュー。81年に解散し、ソロデビュー曲「すずめ」が40万枚の大ヒットとなり有線放送大賞特別賞など各賞受賞。女優として映画、ドラマも本格的に開始。89年フランスにて「Kei」で Just in PANTHE レーベルからデビュー。2003~05年「ピンク・レディー メモリアルコンサートツアー」(100カ所200回、40万人動員)。10年9月1日〝解散ヤメ!〟を発表、ピンク・レディー・アルバム「INNOVATION」を発売。11年ピンク・レディー再始動。全国22か所ツアー。22年7月ソロデビュー40周年記念アルバム「そして、ここから…」を発売。

25年1月28日、「増田惠子&KEI(ピンク・レディー) I Love Singing!! Premium Encore Live」を東京・有楽町のI’M A SHOW(アイマショウ)で開催する。

(ペン・中本裕己/カメラ・鴨志田拓海)

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