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トップ直撃 入社当初からの「原点」コミュニケーション重視、ナカノフドー建設・飯塚隆社長 創業100周年に向け創造し続ける企業へ

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月3日 6時30分

今後は「育成期」「加速期」を経て「発展期」へ

――資材価格上昇への対策は

「企業努力だけでは解決できない問題なので、営業も含めてお客さまを説得して理解を求めることですね。良いものを安全に作るというのはそれなりの工期もお金も必要です。われわれはそれだけ価値のあるものを提供していくしかないですね」

――今後の事業展開は

「国内市場は横ばいが予想されるので、規模を拡大していくにはM&A(企業の合併・買収)しかないのですが、リスクもあります。一方、海外はまだ伸ばすことができると思います。具体的にはインドネシアやマレーシアが期待できます。日本の品質の良さや安全、機能面での付加価値は通用すると考えています」

――2033年の創業100年への思いは

「100周年に向けて長期ビジョンを作っています。技術力を軸とした総合力の強化により経営基盤の改革を進め、より安定的な収益基盤を確立し、事業を常に刷新することで顧客の満足と信頼を世界規模で創造し続ける企業を目指していくというものです。現在はフェーズ1の『育成期』で、来年から28年までがフェーズ2の『加速期』、そして31年までのフェーズ3の『発展期』と成長を続け、100周年を迎える計画です」

学園祭では建築展のリーダー

【子供時代】「子供時代は結構おっちょこちょいでした。絵が好きで、秘密基地を描いたり写生したりしていたのが、建築の道に進んだ理由かもしれません。中学校では剣道部、高校では新聞部から弁論部に移って、全国大会に出たこともありました」

【建築】大学では建築学科の1期生だった。「4年生になったとき、何か伝統を残そうということで、学園祭で自分がリーダーになって建築展を初めて実施しました。著名な建築家に自分たちで声をかけて講演をしていただいたのがいい思い出です」

【コミュニケーション】中野組(当時)に入社後、気を付けたのは「コミュニケーションですね。仕事をうまくやるには、職人さんとうまく話さなくちゃいけないし、先輩ともうまくやらなくちゃいけない。そこが原点かもしれないですね」と振り返る。

東京都渋谷区の新国立劇場の工事を手掛けたことが思い出だという。「約4年2カ月、現場に行っていました。そこで学んだ技術や経験はいまでも生かされています。図面を見るだけで分かることも多いですね」

【社長】社長として大事なことは「決断と責任ですね。いざというときにこうすると自分で言えること。大事なときには社長自身が出てきて真摯(しんし)に対応するということです」。

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