ぴいぷる 尾碕真花 朝ドラ初挑戦で見えた自分のやり方 「虎に翼」出演・星のどか役 「1回よりも100回、100回よりも1000回褒めてほしい」

それは今では、演じることが楽しいとはっきり言える。なぜ、そうなれたのか。

「高校生のころから小劇場の舞台に立つようになって、プロですから〝できません〟では済まないことに気付いて、そこから変わっていったかな。できないことを克服していくのは楽しいですし、少しずつ大きな役を演じて注目されると、評価していただける楽しさも知りました。あと私、飽き性だから、役を通じてさまざまな人になれることが楽しいと思えるようになったんです」

誰でも褒められるとうれしいが、それは彼女も同じこと。

「噓なく誠実に」大事

「でも、ただ〝よかったよ〟という言葉だけでは素直に受け止められないんです。慰めに聞こえちゃう。何がどうよかったのかを深掘りしてほしい。そして1回よりも100回、100回よりも1000回褒めてほしい。これって欲張りですか」というが、それは自分を高めようという思いの表れだろう。

「噓なく誠実に」という言葉を大事にしているという。

「自分にもみなさんにも、役にも作品にも、誠実に向き合って、地道に進んでいきたいので、温かく見守っていただければ。あ、あとは1000回ぐらい褒めてくださいね（笑）」

（ペン・福田哲士　カメラ・鴨志田拓海）

■尾碕真花（おさき・いちか）　女優。2000年12月2日生まれ、23歳。高知県出身。12年、「第13回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。13年から「X21」のメンバーとして18年の解散まで活動。16年に「タクシードライバーの推理日誌39」（テレビ朝日系）で女優デビュー。19～20年の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」（同）のリュウソウピンク・アスナ役で注目される。映画やドラマで活躍し、22年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演。現在はNHK連続テレビ小説「虎に翼」のほか、「恋愛バトルロワイヤル」（Netflix）にも出演している。