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ぴいぷる 女優・歌手、柚希礼音 宝塚退団10年、未知の私に会いたくて…シャンソンに挑戦「歌も踊りも心の表現、その思いが深まった」

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月18日 11時0分

シャンソンに挑戦した元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音=15日、東京都港区(寺河内美奈撮影)(夕刊フジ)

年々心に響いて

「今でも人前で歌うのって緊張するんですよ。でも、歌うのではなく、心を伝えようと思って挑んでいます」

宝塚歌劇団の元トップスターが退団10年を迎え、新境地に挑戦している。2025年1月15日に初のシャンソンアルバム「Les Nouvelles Chansons(ヌーベル・シャンソン)」(ソニー・ミュージックレーベルズ)をリリースするのだ。

アルバムでは「サン・トワ・マミー」や「枯葉」「ろくでなし」「愛の讃歌」などシャンソンのスタンダードを歌っている。では、なぜシャンソンなのか。

「宝塚のときもシャンソンを歌う機会は多く、なじみはあったんです。なので退団の頃から、声がシャンソンに合っているからやったほうがいいよって、いろんな方に言っていただいていたのですが、目の前のことに追われて、挑んでなかったんですよね。でもシャンソンを聞くほど、年々心に響くものが増えてきて…。退団から10年がたった今だからこそ挑戦すれば、未知の自分に出会えるんじゃないかって思ったんです」

やはり歌い手としてたどり着くのは、人間のドラマを歌い上げるシャンソンなのか。挑んだことで、それだけ得るものも多かったという。

「シャンソンは本当に難しいです。どれだけその曲の世界に入って歌うかで、お客さまに届くものも変わってくるので。歌については、自分自身の中でも声の出し方とか悩むところがいっぱいあったんです。でも、感情を込めることを学ぶ中で、歌は心で話すというか、思いを伝えることだとシャンソンに教えてもらいました。音楽の聴き方も変わりましたね。これまではテクニックが気になりがちでしたが、今は心を聴こうという気持ちになっています。歌の原点というか、とても大切なことを改めて感じていますね」

実は内気だった

さらに挑戦は続く。来年1月19日、東京・渋谷の「Bunkamura オーチャードホール」で初のシャンソンリサイタルを開催するのだ。

「オーチャードホールでオーケストラを従えて…何と豪華なんでしょうか。もう想像するだけであまりにも恐ろしいです。でも、これまでのコンサートは明るい曲とかかっこいい曲が多かったので、しっとり私の内面を聴いていただきたくて。中身が伴った形で舞台に臨めれば、きっと恐ろしくなくなるのかな」

ステージでは、歌だけでなく、ダンスもしっかり魅せていくという。

「歌もありつつ、やっぱり最後はしっかり踊りたいので、フィナーレナンバーというか、いっぱい踊るところもあります。シャンソンって心の表現だから、ダンスでもそれに挑んでいこうと。シャンソンの名曲を昇華するように踊れたらすごいんじゃないですか」

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