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「しっかりしろ!」フジテレビ、10時間超会見で飛び交う怒号 守秘義務とプライバシー、取材陣いらだち「記者の行儀」に批判も

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月28日 11時30分

フジテレビの清水賢治新社長=27日午後5時43分、東京都港区(安元雄太撮影)(夕刊フジ)

中居氏の女性トラブル騒動

元タレントの中居正広氏(52)の女性とのトラブルをめぐる一連の騒動を受け、フジテレビが27日、東京・台場の本社で会見を開いた。騒動の責任を取って嘉納修治会長と港浩一社長の辞任を発表したが、会見は中居氏のトラブルの経緯などをめぐって紛糾。怒号が飛び交う場面もあり、10時間半に及ぶロングランに。この会見で果たして世論を納得させ、信頼を取り戻すことができたのか。そして今後は、第三者委員会の調査結果が大きな焦点となってくる。

報道陣400人、午前2時23分に終了

フジテレビの2度目の会見は、フルオープンとなったため400人以上の報道陣が集まった。17日の会見では、出席者を限定し、動画撮影を認めなかったことから批判が殺到した。このため、プライバシー保護の観点から10分遅れでの中継も認められた。

冒頭、嘉納氏が「社として人権に対する意識の不足から、十分なケアができなかった」と被害女性に謝罪した上で、視聴者や多くの関係者にも陳謝。そして自身と港氏の辞任を報告し、併せて新社長にフジ・メディアHDの清水賢治専務が28日付で就任することも発表した。

港氏もトラブルについて局の対応が不十分だったとして、「私自身が人権への認識が不足していた」と謝罪した。17日の会見への批判も含め、スポンサー75社以上がCMを差し止める事態となる中、「最終判断は私。大きく判断を間違えた」とうなだれた。

後任の清水新社長も登壇し「視聴者、広告主、ご出演者、グループ会社の信頼を失ったことを重く受け止めている。信頼回復なくしてフジテレビの未来はない、ゼロからのスタートです」と語った。

会見では、中居氏と女性のトラブルの内容に質問が集中した。2023年6月にはトラブルを把握しながらも中居氏を「だれかtoなかい」に起用し続けたことを問われると、港氏は、番組終了のタイミングをいつも探っていたとしながらも、「もっと(終了の)早い判断ができたかもと今は思います。ただ、番組に動きがあることが女性にどういう刺激になるのかが本当に難しかった」と説明した。

また、中居氏と女性との間の認識のズレをめぐり、遠藤龍之介副会長が自身の発言を「踏み込みすぎた発言をした」と撤回すると、記者席からは「ここが重要なんだろう」「当該女性が悲しみますよ」「しっかりしろ」「しっかり答えろ」と怒声が飛び交ったため、経営陣の答えが聞こえなくなるほど紛糾し、30分近く進行が滞った。

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