8か月で4度目の“事実上の戦力外” 25歳有望株を襲った暗転…居場所が見つからぬワケ

エンゼルス時代のローンシー・コントレラス【写真：Getty Images】

■コントレラスはこのオフ、3球団からDFAになった

　元プロスペクトの25歳が、僅か8か月で4度目の事実上の戦力外（DFA）となった。ローンシー・コントレラス投手は16日（日本時間17日）にオリオールズからDFAに。ホワイトソックスからウェーバー公示されたジェイコブ・アマヤ内野手をオリオールズが獲得、40人枠を空けるために弾き出される形となった。

　ドミニカ共和国出身のコントレラスは2021年にパイレーツでメジャーデビュー。MLB公式サイトの2022年プロスペクトランキングではMLB全体で71位、パイレーツでは5位だった。昨年開幕時はパイレーツ所属だったが、ここから運命が激変する。

　米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、5月にDFAとなりエンゼルスへトレードされ、シーズン終了までブルペンの一員としてプレー。2球団で49登板、2勝4敗2セーブ、防御率4.35をマークした。

　オフにウェーバー公示され、レンジャーズ、レッズ、オリオールズとウェーバー経由で移籍したがいずれの球団でも数週間も持たずにDFAとなった。特にオリオールズは10日（同11日）に獲得したばかりだった。マイナー契約への変更を他球団に公示せずに行える権利「マイナーオプション」を使い切っていることも一因のようだ。

「この2年間で136回2/3を投げ防御率5.47をマークした。奪三振割合18.5％、与四球割合10.5％はいずれもMLB平均を下回る。このパフォーマンスと、ウェーバー公示しない限りマイナーへ降格させられないことが、リーグを転々とする理由だ」と記事は指摘。しかし、「フォーシームは95マイル（約152.9キロ）程度を計測し、6つの球種を持っているので、複数の球団が関心を示している」とも述べている。流転の右腕は安住の地を見つけられるか。（Full-Count編集部）