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【セブに分割留学!】2学期-6 マニラに寄って帰国の途につく!

ガジェット通信 / 2016年10月28日 7時30分

語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。

そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。

第12回は延べ6週間の留学を終えて一時帰国する過程をお伝えする。

セブとマニラの空港情報に巨大ショッピングモールの情報も盛り込んだので、旅行者も参考にしていただきたい。

マクタン・セブ国際空港はちょっと変わった空港である。

出発に国際線と国内線の区別がない。したがって、自分が搭乗する航空会社のカウンターを探してチェックインをする。

そして、空港内に入るのは自由だが、チェックインカウンターへ進むには航空券が必要で、まず第一のセキュリティチェックを受ける。

そして、チェックインが終わった段階で搭乗待合室へ向かう前に第二のセキュリチェックがある。

なお、このセキュリティチェックを終えた段階で初めて国際線と国内線が別れるのでここまでは区別がないのだ。

写真右側へ進めば国際線でイミグレーション(出国審査場)がある。

記者は国内線でマニラへ向かうので左側に進む。国内線の場合はそのまま搭乗待合室に出る。

空港ロビーには移動通信会社が設置したチャージポイントが多くあるので、ACやDC5Vが簡単に取れる。

充電が切れそうな人はここで少し充電しておくのも手だろう。

国内線も国際線も喫煙場所は1箇所のみ。しかも私設なので何か飲み物を注文しないと喫煙はできない仕組み。

なお、国際線の搭乗待合室内には銀行が1箇所だけあるので、フィリピンペソから日本円への両替は可能。

マニラのニノイ・アキノ国際空港は4つのターミナルがある。記者が到着したのはLCC国内線専用の第4ターミナルだ。

日本の大空港のように計画的に作られた様子はないので、もし乗り継ぎでターミナル間の移動が必要な場合は大変であることを覚悟しておかなければならない。タクシーを使用するしかないのだが、いつも大渋滞で場合によってはターミナル間の移動だけで30分も掛かることさえある。なお、ターミナル間移動用の専用道路はないのですべて一般道路を経由することになる。

第4ターミナルは、バスターミナルのようで平屋の建物があるだけで、ゲートすら指定されない。搭乗時刻がくるとどこかのゲートに便名が表示されるので改札を終えるといきなり空港敷地に出る。そして目の前に駐機している航空機にタラップで搭乗するわけだ。

写真はバゲッジクレームの様子。

バゲッジクレームは御存知の通り、預託手荷物を受け取るターンテーブルのある場所だが、ここで航空英語のうんちくをひとつ。

クレームとは日本でよく使われる「文句を言う」という意味ではなく、本来は「主張する」という意味である。したがって預託手荷物が流れてきたら「これは自分の手荷物だ」と主張する場所という意味である。いかにも欧米的な感覚であるが、これが今や標準となりバゲッジクレームといえば「預託手荷物受取所」となっている。

うんちくついでにもう一つ、手荷物のことを英語でバゲッジ(baggage)やラゲッジ(luggage)というが、どちらも手荷物という意味でそんなに厳密に使い分けはされていないようだ。ただ、英国ではluggageが多く使用されており、米国ではbaggageが使用されているようでもある。

QQEnglishの先生にインタビューしてみたところ、どちらも間違いではないが感覚的には車のついたスーツケースのようなものはluggageで、機内持ち込みにするようなバッグをbaggageと呼んで差し支えないのではないかということだった。いずれにせよ、外国でこの単語を目にしたらどちらも手荷物を意味すると考えておけばよいだろう。

第4ターミナルの到着ロビー前の様子。やはり空港には見えずバスターミナルのようなおもむきだった。

記者はマニラで1泊して留学の疲れを落とす計画だ。

往路にも投宿した空港からタクシーで15分位のネットワールドホテル スパ&リゾートに到着した。

部屋につくなり、何はともあれ風呂である。

セブでは3週間シャワーしか使用していないので、大きなお風呂にゆっくりと浸かりたかったのだ。

エレベーターで5階に上がるとスパがある。

宿泊客は無料でお風呂やサウナが使える。

もちろん、格安の料金でマッサージも受けることができる。ミント系のいい香りがマッサージルームから漂ってきていた。

30分も大浴場に入り浸ってお約束かも知れないが「極楽、極楽」とブツブツ言いながらお風呂を楽しんだ。

ちなみにフィリピン人はお風呂に浸かる習慣がないので、お風呂を利用しているのはもっぱら日本人か韓国人のようだった。

フィリピン人はシャワーのみというケースが多いので、お風呂そのものは非常に空いていた。

6階に階段で上がると、ラウンジがある。

ここではフットマッサージを受けたり、ドリンクを飲んだり、夜景を楽しむことができる。

雲がかかってしまったが、マニラ湾に沈む夕日を見ながらのお酒も良いものだ。

ホテル1階にある日本料理店「海舟」は、本格的な日本料理から定食までなんでもこなす料理店だ。

ラーメンとチャーハンとギョウザという、定番中の定番セットもたまにプロモーション価格で提供されている。

さて、いきなり現金の写真で恐縮だが、このホテルにもこじんまりとしたカジノがある。

カジノはどこでもすべて国営で、その運営を施設やホテル等に委託されている仕組みのようだ。

セブでは試しにやったカジノは当然のごとく負けてしまったが、ここではスロットマシーンでそこそこのジャックポットを引いてしまったようで、一撃25000ペソも出てしまった。

少し消費して結局のところ21150ペソでキャッシュアウト。

100ペソをチップとして置いてきた。

日本円で4万円ちょいの勝ちとなるが、4万円もあれば次回のセブ留学で良い食事をして良い取材ができるだろうと勝手に思い込んで退散した。

部屋の窓から見る夜景は素晴らしいもので、向かいにある観覧車はマニラ最大の遊園地だそうだ。

その点では家族での宿泊にも向いているかもしれない。実際にレストランでは家族連れの日本人観光客を見かけたので、間違ってはいないだろう。

翌朝は、部屋に届けられた当地の邦字新聞を片手に2階のカフェで朝食。

ここぞとばかり和食づくしでご飯を盛る。うれしいのは漬物とノリ。みそ汁もうまかった。

まだ朝早いので、昨日のカジノでの勝ち金の端数を持って24時間営業のカジノに再度行ってみた。地下1階と2階がスロットマシーン専用で、3階がバカラ専用というシンプル過ぎる構成だ。

ここでも5000ペソほど勝ったのでキャッシュアウト。セブのウォーターフロントホテルとは違い、映画に出てくるような昔ながらのアナログ精算。

係員が勝ち金を確認して伝票に転記、それに確認と受取のサインをしてキャッシャーに持って行くと現金に変わる仕組み。

場内での写真撮影は禁じられているので、伝票を持って一度退出。撮影だけして戻って現金を受け取った。

このカジノは記者に合っているのかもしれない。

受け取った5010ペソ50セントの現金。

そして、ホテルからタクシーで10分位のところにある巨大ショッピングモールであるモール・オブ・アジアに行ってみた。

頭文字を取ってMOAと呼ばれるこのモールは1日で全部回ることはおそらく不可能と思われるほどでかい。

日本の総合電機メーカーっぽい名前の扇風機が売られているのがなんとも楽しい。

ATMは入口付近にあるが、銃を持ったセキュリティガードがいるので安心。

いくつものモールに分割されたMOAではあるが、写真の建物は若干ハイソなデパート風。

モールの端まで歩いていくと、もうそこはマニラ湾。

潮風が気持ちいいこともあれば、暑くてたまらないことも。

東京ではどこにでもあるそば屋さんは、当地では立派な日本食レストラン。

フィリピンでは雑貨でも食料品でもよくこの札を目にする。「BUY1 GET1 FREE」というやつだ。

つまり1個買えばもう1個は無料という意味だが、椅子を2つもらえるから買う人なんているのだろうか。

フィリピンで最もポピュラーなお土産品のひとつでもあるドライマンゴーは空港で買うよりもモールで買ったほうがはるかに安い。

よりどりみどりで100円ちょいから買うことができる。大量にお土産が欲しい場合はモールでのショッピングをおすすめする。

食料・雑貨スーパーの2階はサイバーゾーン。

スマホやガラケー、パソコンや電化製品がわんさかある。

記者はここで550ペソで16GBの東芝製マイクロSDカードを購入した。日本のほうが安いのかもしれないが、東芝製であれば安いと思って購入した。

なお、ステレオイヤホンもJVCやPHILIPS、SONY製が1000円位から購入できるので、予備に買っても良いかもしれない。

平均年齢23歳の若い国であるフィリピンでは、いきなり始まったちびっ子ファッションショーも飛び入り参加者だけで十分成り立ってしまうほど子供が多い。

ここで多くの時間を費やしてしまって、体力的にも限界が近づいてきたのでホテルに戻ることにした。

なお、マニラの有名観光地は以前の記事を参考にされたい。

※参考記事

LCCで気軽にフィリピンの旅はいかが? ~観光編~

http://getnews.jp/archives/1452537

もう一つ付け加えておきたいのは、空軍博物館だ。残念ながら日曜日で閉館だったので行けなかったが、個人的にはぜひ行ってみたい場所であった。空港近くにあるフィリピン空軍の博物館で旧日本軍の展示や、フィリピンのルバング島から奇跡の帰還を果たした故小野田寛郎陸軍少尉の展示等があるということだ。

ホテルに戻り、深夜のフライトに備えて海舟でマニラでの最後の食事をとる。

さすがに外国で刺身定食を食べる勇気はなかったので、焼肉定食にしたのだが、なんとマグロの刺身がついてきたのには驚いた。

豪華すぎる定食に舌鼓を打つ。うまかった。

ジェットスターを始めとする国際線の多くの路線が発着する国際線専用の第1ターミナルは、常に多くの人でにぎわう。

0時35分発のフライトの2時間30分前に到着したので、それほど込んではいないが、通常であればターミナルビルの外に長い行列ができる。

建物の中に入るために航空券が必要で、つまり見送り客はターミナルの中には入れないことを意味する。

また、ここでのセキュリティチェックが一番厳しい。

フィリピンの空港では、たいていライターはすべて没収される。したがって、空港内の私設喫煙所にはゴムやひもでつながれたマッチやライターがぶら下がっている。

荷物に入れたマッチは取られたことはないので、ハンドキャリーの手荷物に喫茶店でもらえるマッチを入れておくと喫煙者は後で苦労しない。

搭乗予定のジェットスターGK40便・東京成田行きは、同じ時間帯に名古屋行きも飛ぶために混雑する。

ここでは、行き先別に列が仕分けされ、搭乗客一人ひとりにスタッフが手荷物について質問がなされる。

特に注意しておかねばならないのは、携帯用のモバイルバッテリーは預託手荷物に入れてはいけないということだ。必ずハンドキャリー(機内持ち込み用)手荷物に入れておく。でないと、後で再検査となりややこしいことになる。

チェックインを済ませればさっさと出国審査を済ませたほうが良い。チェックインカウンター付近には何もないからだ。

この日は日本人の搭乗客も多く、3分程度列に並んだが、それでもフィリピン人出国者よりも人数は少ないので外国人レーンはスムーズに通過できるはずだ。

ニノイ・アキノ空港の第1ターミナルには出国審査を過ぎて両替できる銀行はない。

したがってペソを使い切るか、日本に戻って最悪のレートで円に交換するか、次回の渡航まで持っておくかの選択を迫られることになる。

写真は売店兼私設喫煙所の様子。

何かを買わないと喫煙所には入れない。

ジェットスターの搭乗待合室に入るには最後の関門がある。手作業によるハンドキャリーバゲッジのチェックだ。

ここでは荷物はすべて出される。それこそ着替えから小物に至るまですべてだ。これはジェットスター独自のものだが、空の安全のためなので、スムーズに搭乗できるようになるべく早めに搭乗待合室へ行ったほうが良い。

でないと、椅子が埋まってしまいゆっくりできないからだ。

折り返し便のGK041便がディレイ(遅延)のため、出発が28分遅れた。ただし、ダイヤに余裕を持たせてあるのか、この程度の遅延は成田までにだいたいは取り戻す。

では、離陸から着陸までを12分程度にまとめた動画をご覧いただこう。成田空港の朝の様子がよく分かる。

■GK040 MNL/NRT 24OCT2016

https://youtu.be/jz8TGhvqTEM

日本上空に差し掛かる頃には、地上が曇りであろうと雨であろうと夜明けを見ることができるだろう。まだ雲の上だからだ。

航空ウンチクを最後に少しだけ。

航空機の出発時刻とは、飛行機が駐機場から動き始めた瞬間で、到着時刻とは駐機場に停止した瞬間の時刻を指す。したがってその数分前にはドアを閉鎖して、ドアモードを変更しなくてはならない等の手順が複数存在するので、搭乗ゲートの締切はその10分以上前となる。ボーディングブリッジではなくバスや徒歩での移動となるともっと早く締め切り時刻が設定される。

鉄道のように出発時刻までに飛行機に行けばいいだろうということではない。たまに勘違いした人が搭乗ゲートに現れなくて地上職員が空港内を捜索しているのはこのためだ。早めにゲートに向かいたい。

また、定刻のことを「ON TIME」といい、遅延のことを「DELAYED」という。出発や到着表示板を外国で見るときの参考にされたい。

出発が遅れることが確定している場合はDELAYDのあとに変更後の出発予定時刻が「ESTIMATED DEPARTURE TIME」として表示されているので確認をしておくと安心だ。表示板がない場合は放送での案内となるので、リスニング力は鍛えておきたい。

ジェットスター・ジャパンGK040便JA09JJは現地時刻1時13分に出発し、成田にほぼ定刻の6時7分に到着した。

摂氏32度の暑いマニラからこの日15度だった成田に降りた記者は、早速風邪を引いてしまったので、体調管理には十分注意して楽しい海外旅行、留学ライフを送っていただきたい。

これで、記者の2学期は終了し、11月から最後の3週間である3学期に突入する予定である。

なお、セブから成田まですべて一人で行動し、航空会社のスタッフ、タクシーの運転手、ホテルのスタッフ、モールでの買い物のやり取りとすべての会話は記者が身につけた英語だけで何とかなったことを特記しておく。

※参考記事

【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!

http://getnews.jp/archives/1519806

【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!

http://getnews.jp/archives/1520299

【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物

http://getnews.jp/archives/1523305

【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開

http://getnews.jp/archives/1524024

【セブに分割留学!】1学期-5 シーフロントは本当にビーチリゾートだった!

http://getnews.jp/archives/1525250

【セブに分割留学!】1学期-6 山口大学・学部丸ごと留学という挑戦!

http://getnews.jp/archives/1526200

【セブに分割留学!】2学期-1 ところで飛行機どうする?ゆっくりお風呂にも入りたい!

http://getnews.jp/archives/1531489

【セブに分割留学!】2学期-2 先生おススメのジョリビーで目からウロコの仰天メニュー!

http://getnews.jp/archives/1533964

【セブに分割留学!】2学期-3 いろいろな数字の話~ところで英語はどうなった?

http://getnews.jp/archives/1535417

【セブに分割留学!】2学期-4 巨大ショッピングモールでハプニング!

http://getnews.jp/archives/1536841

【セブに分割留学!】2学期-5 通信はどうする?実証してみた!

http://getnews.jp/archives/1538668

※写真・動画はすべて記者撮影・収録

 取材協力:フィリピン政府観光省

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』

(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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