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アキバに来たら卵を買おう! アキバの老舗たまご専門店『荒木商店』

ガジェット通信 / 2018年3月14日 23時30分

アキバは“青果市場の街”だった

“電気街”として知られた秋葉原、現在ではアニメキャラクターやアイドル、メイド喫茶など、いわゆる“萌え”に関わる業種が中心になっています。かつては駅前にバスケットコートがあり、半導体や電子部品、PCパーツの専門店などが立ち並ぶ街並みでした。

2000年代初めのこの光景を知る人であれば「ああ、懐かしいね」と思うかもしれません。

更にその前、秋葉原には『神田青果市場』という日本最大クラスの市場がありました。秋葉原にはこの神田青果市場を中心に、各種専門の卸問屋、小売店がひしめいていたといいます。

今日はそんな神田青果市場の名残ある“卵専門店”を紹介します。

実はみんな気になっていた?『荒木商店』

秋葉原UDXの西に隣接する『田代通り』沿い、肉めし屋の隣に『荒木商店』はあります。

荒木商店が秋葉原で営業を始めたのは関東大震災後の昭和4年(1929年)。移転以前も含めると実に100年もの間、卵屋を営んできた老舗です。

第二次世界大戦ではお店が全焼しつつも、神田青果市場とともに関東の物流を担ってきました。

ちなみに神田青果市場があった初期の秋葉原への物流のメインは鉄道。現在の『富士ソフト』のあたりに国鉄の貨物専用の終着駅があったそうです。

秋葉原UDXはなんと玉ねぎ倉庫だったというのですから、今の景色からは想像もつきません。風景が今とは全く異なる頃から、荒木商店は鶏卵・うずらの卵を売っていました。もともと荒木商店は卸売りがメインでしたが、現在では小売りも行っています。

卵を最新の相場で売ってくれる

小売りでも、相場に即した価格で販売してくれるので、比較的安価で購入することが出来ます。お店によれば「卵の相場は1月が一番安いのでお得感があります」とのこと。過去の相場表を見ると3月から4月にかけてやや値上がりする傾向があるようですね。

荒木商店で扱っているのは青森県八戸あすなろファームの「ひまわり」。他の鶏種よりも卵白濃度が高いため、ゆで卵にすると弾力豊かな仕上がりになります。卵黄の濃さも魅力的!

筆者(卵好き)もこのハイライン・マリア種の卵を買い込み、煮卵やオムレツ、だし巻き卵、目玉焼きを試しましたが全体の弾力感と卵本来の持つ風味が際立ってました。

荒木商店の卵はミシュランガイド掲載の某有名店にも卸されているというのも納得。アキバに来た皆さんには、是非とも卵の買い込みをおススメしたいです。

荒木商店、朝は4時半から営業。午後は配達などがあるため不定休となります。営業日はカレンダー通りですが土曜は半日営業。確実に買いたい場合は午前中が良さそうです。(マイバッグ推奨)

「変化しないから残っていられた」

今回、インタビューに応じてくれたのは嫁いでから60年間ずっと秋葉原に居るというおかみさん。

「(自分の)写真なんか恥ずかしいから」とお姿は撮らせていただけませんでしたが、代わりにと昭和10年(1935年)の秋葉原の地図を見せてくれました。

秋葉原駅周辺から上野近辺まで記された地図には、確かに「荒木」の表記が。近くには『旅籠(はたご)町』という今は存在しない駅名も見受けられます。

今なお、移り変わりの激しい秋葉原で昔のたたずまいを見せる荒木商店。「変化しないから残っていられた」と語るおかみさんのセリフが印象的でした。

―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』

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