サブカル好きに刺さる「ノザキのコンビーフ缶」Tシャツが発売!
ガジェット通信 / 2020年7月8日 9時0分
“Tシャツ界の悪童”こと、アパレルブランド『ハードコアチョコレート』から異色のモチーフが登場しました。
7月6日(月)に発売されたのはなんと「ノザキのコンビーフ」。
“ミート・アイビーグリーン”と銘打たれた深いグリーンの中央に刻まれているのは、台形の「あの缶」です。
ハードコアチョコレート(コアチョコ)は肩の黄色いタグと100m先からでもわかる独特のデザインが特徴。扱うテーマは「ホラーにプロレス、カンフーにカルト映画」をはじめ、昭和のマンガやアニメ、特撮、お笑い巨匠とあらゆるモチーフを手がけるTシャツブランドとしても有名です。
そんなコアチョコが、今なぜ「ノザキのコンビーフ」? 全てのTシャツのデザイナーであり代表のMUNE氏にインタビューしてみました。
「絵になるもの」しかデザインしたくないこだわり
―なんでまた、Tシャツのモチーフがノザキのコンビーフだったんですか?
MUNE氏(以下MUNE):コアチョコでも『岩下の新生姜』とか『カラムーチョ』とか出してるんですけど、やっぱり自分の好きなモノとコラボしたいじゃないですか。コンビーフって小さいころから好きで、今でもバー(※直営のバー、東中野バレンタイン)で出してるんですよ。一番良いかな、って。(笑)
<写真:カラムーチョTシャツ>
―純粋にこのコンビーフ缶が好きだ、と
MUNE:ただ、Tシャツにそのままズバン! と乗っけるのに「絵になるもの」と「ならないもの」があるんですよ。そういう視点で、何が良いかなぁってスーパーでも観察したりしますよ。
そういう目で見ても、(ノザキの)コンビーフってオシャレだしかわいいし、で改めていいなあ、って思ったんです。
―岩下の新生姜の時も「これをモチーフにできるんだ」って驚きがありました
<写真:岩下の新生姜Tシャツ>
MUNE:新生姜もそうだけど、パッケージそのものの良さってあるんですよ。
今回もこの“ウシ”だけ入れようかな、ってのも考えたんですけど、やっぱり缶込みのデザインの方がいい。
古い缶の最後の雄姿
―胸のメインデザインと肩口のデザイン、微妙に違う?
MUNE:メインのデザインは古い缶ですね。ねじるのが付いてる方。肩口は新しいタイプの缶です。勇退じゃないけど、古い缶は去っていくわけじゃないですか(※)。最後の雄姿としてメインに据えました。
ウチは昭和とかメインなんで、「去り行く昭和」っていう意味合いもあります。
※2020年1月にコンビーフ缶のリニューアルを発表し旧デザインの生産は終了となった。ノザキがコンビーフ缶のデザインを変更したのは実に70年ぶり
―なんかグッと来るものありますね。コンビーフなのに
MUNE:(笑)そうそうそう。これ、元々のロゴデザインとかも良いんですよね。アメリカのユニフォームみたいな!
食べ物に対する愛みたいなものを立たせるのもいいのかな、って思ってます。カラムーチョとかも自分でやってて嬉しかったですもんね。昔から製品が好きだったから。
それと今回のは親世代に伝えたい仕事でもあります。親からすると、僕らが扱ってるモチーフって実はチンプンカンプンだったりするじゃないですか。そういった中でノザキのコンビーフ扱った、って言えるの嬉しいですよね。
―昭和の人だったらみんな知ってますもんね
MUNE:あとノザキさんTwitterなんかもアクティブですよね。若い人たちにもこの良さが伝わるんじゃないかな。
Tシャツデザインに関しては、なにより「自分が着たい」って思えるかどうか。そういった意味でも今回はいい仕事ができたかなー、って思ってますよ。
すべてのサブカル好きに勧めたいカタログ本『コアチョコ全仕事』
―この前発売になった『コアチョコTシャツ全仕事2003-2019』なんかもMUNEさんが着たいと思うものだけが詰まった一冊ってことですよね
MUNE:表紙に顔とかさ、実は恥ずかしくてしょうがないんだよね(笑)。版元の意向で是非! ってことで載せてるんだけど、知り合いに「表紙に顔載せちゃうなんて、ホリエモンと同格ですね」って言われちゃった。
―(笑) コアチョコ初期の貴重なものから現在まで「数珠の611枚」が
MUNE:2003年の最初の方が『Dogma』とか『人肉饅頭』とか、オフィシャルライセンス取り出したころですね。どれもこれも、今売ってないものばかりです。どのデザインも1年後にはだいたい廃版になってますからね。
―まさしく一期一会ですね
MUNE:サブカルに興味のある人は持っていて損は無いと思いますよ!
―ありがとうございました
はにかんだ表情が印象的なMUNE氏、手がけるジャンルは多彩ながら、そこに共通しているのは「自分が着たい」という気持ちでした。
同じ気持ちのファンに支えられ、今回の「ノザキのコンビーフ」も記事執筆時点ですでに再入荷待ちのサイズが出始めていました。もしあなた好みの一着を見つけたら、即キープをおススメします。
■ハードコアチョコレート:ノザキのコンビーフ(ミート・アイビーグリーン)
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