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「悲しい」「切ない」 ポイ捨てを威嚇するライオンと淡々と掃除するクマのマンガに「SNSと現代社会だ」「秀逸な風刺」の声多数

ガジェット通信 / 2022年6月4日 16時0分

『北極百貨店のコンシェルジュさん』(ビッグコミックススペシャル)などの作者の西村ツチカさん(@tsuchikani)が、『美化活動』と題したマンガをTwitterに公開。16000以上のRTと100000に迫る「いいね」を集めており、「いろいろな解釈ができる」「秀逸な風刺」といった反応が多数寄せられています。

クルマに乗り、スマホ片手に窓からポイ捨てしまくる運転者。それをクマが淡々とした表情で掃除しています。

そんなクマの肩にポンと手を置いたライオン。チリトリを受け取りクルマの中にザザッと捨てて、運転者を睨みつけます。さすがに口を開けてビビるのですが……。

ライオンはチリトリをクマに返して颯爽と歩き去り、その様子を見ていた動物たちはスマホで撮影したり、拍手して称えています。

ライオンが去った後。運転者はまたゴミを路上に捨て、結局クマが片付けることに。周りの動物たちも手伝うことなく、スマホ片手に歩いていきます。

ライオンは称賛される一方で、本当に掃除をしたクマは見向きもされないところに「悲しい」「つらい」「切ない」という声が多数あったほか、「ライオンだけが美化された」「権威に権威で対抗しても根本的な解決には至らない」といった様々な反応もあり、過剰な正義とそれを称える群衆の図がネットや現実社会と重なって解釈した人も多く見られました。

「どうするのが正解なんだろう?」と考えさせられる人が続出していたこの風刺マンガ。さまざまな議論が巻き起こった一点においてだけでも、強いメッセージ性がある作品だと言えるのではないでしょうか。

※画像はTwitterより

https://twitter.com/tsuchikani/status/1531519729159925761 [リンク]

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