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『ファイナルファンタジーX』ユウナはただ笑ってたー「Used to」との違いは?回想時に使える「習慣のWould」を覚えよう【ゲームで英語漬け#141】

Game*Spark / 2024年8月4日 15時0分

『ファイナルファンタジーX』オリジナル版でリュックの声を担当していたのは、この数年で一気に注目を集めた俳優の松本まりか氏。2000年の「六番目の小夜子」でデビューし、本作収録時は16歳でした。以降も『KHII』リュック役の他、『FF零式』『蒼穹のファフナー』でゲーム作品に参加しています。


巡礼の旅もいよいよ中盤のターニングポイントを迎え、彼らの運命はここから大きく動き出します。召喚士の使命を知ったティーダの言葉に注目しましょう。


Dialogue/Macalania Temple~Bikanel


Seymour:I see. You came to punish me, then.
    What a pity.
(差し出した手を拒絶され)
    Ah, of course. “Protect the summoner

    even at the cost of one's life.”
    The Code of the Guardian. How admirable.
    Well, if you’re offering your lives, I will have to take them.
Yuna:Maester Seymour. I trust my guardians with my life.
   But they are also my friends.
   I will not stand by and watch them be hurt. I will fight you, too!


シーモア:なるほど 私を罰しに来たというわけですか
     なんと哀れな
     ああ、そうでした「命を捧げてでも召喚士を守る」
     ガードの掟ですね なんと気高いことでしょう
     いいでしょう、自ら命を差し出すのなら、受け取らないわけにはいきませんね
ユウナ:シーモア老師 私はガードのみんなに命を預けています
    でも彼らは私の友でもあるんです
    彼らが傷つくのを黙ってみているつもりはありません 私もあなたと戦います!


Yuna... you would pity me now?
ユウナ…あなたも私を哀れむのですか?


Dona:Wait there until we have performed the sending.
They died...protecting us.
Isaaru:It’s not much, but the least

    we can do is give them a proper sending.
Pacce:Hey, what’s “sacrificed”?
The Al Bhed said summoners were being “sacrificed.”


ドナ:「送り」が済むまでは待って頂戴 皆…私達を守って死んだの
イサール:僕らがしてやれるのはこれくらいしかないからね
パッセ:ねえ、「いけにえ」ってなんのこと?
    アルベドが言ってたんだ、召喚士は「いけにえ」にされるんだって


Rikku:That summoners shouldn’t have to do a pilgrimage...
Tidus:Why couldn’t they trust guardians to protect the summoners?
   The Al Bhed had no right stopping their pilgrimages!
Rikku:The pilgrimages have to stop!
   If they don’t and they get to Zanarkand...
   They might defeat Sin. Yunie could...but then she...
   Yunie will die, you know?


リュック:召喚士は巡礼をしちゃだめなんだよ…
ティーダ:召喚士を守るのはガードの役目だろ、なんで信じてやらないんだよ
     アルベドに止める権利なんてないだろ!
リュック:止めなきゃだめなの!
     もしそのままザナルカンドに行ったら…
     きっとシンは倒せるよ ユウナもきっと…でもそしたら…
     ユウナは死んじゃうんだよ!


Tidus:Was I the only one who didn’t know?
   Tell me why! Why were you hiding it?
   Why didn’t I know?
Wakka:We weren’t hiding it...
Lulu:It was just...too hard to say.


Tidus:Lulu! How could you? How could you?
   Isn’t she like a sister to you? I thought you were family!
Lulu:Don’t you think we tried to stop her?
   She follows...her heart.


ティーダ:知らないのは俺だけかよ?
     教えろよ!なんで今まで黙ってたんだ!
ワッカ:隠してたわけじゃねえ…
ルールー:ただ…口にするのが辛かったの


ティーダ:ルールー!なんでだよ?なんでだよ!
     妹みたいじゃなかったのか?家族同然だったんだろ!
ルールー:私達が止めなかったと思う?ユウナは…心に従ったまでよ


And I’ve been telling Yuna...
Let’s go to Zanarkand together! Let’s beat Sin!
I told her all the things we could...we could...
And all along the whole time, I didn’t know anything!
But Yuna, she’d...she’d just smile.


今までずっとユウナに言ってきたんだ…
一緒にザナルカンドに行こうって、シンを倒そうって!
俺たちなら何だってできるって言った…
今までずっと、何にも知らなかったくせに!
なのにユウナは…あいつはただ笑ってたんだ


Cid:What’ll you do when you find her, eh?
Tidus:I... I-I didn’t know anything about what a summonner is...is supposed to do.
   And I told her all those things without even knowing.
   I’ve got to tell her. I’ve got to tell her I’m sorry!
Cid:That’s it? You’re gonna tell her you’re sorry?
  And the you just drag her to Zanarkand and make her fight Sin, huh?
  You’re all the same―let the summoner die so we can live in peace!
Tidus:No!
Cid:Hah! Words! Show me action!
Tidus:I’m telling you, she won’t die!
Cid:Boy, don’t forget those words, ’cause if you do...
  I’m gonna make you regret it.
Tidus:I won’t.


シド:あいつを見つけて、それからどうする?
ティーダ:俺…召喚士が何をするのか全然知らなかった
     何にも知らないでいい加減なことばっか言ってた
     だからあやまらなきゃ、ごめんってあやまらなきゃいけないんだ!
シド:そんだけか?あやまってからどうする?
   そんでザナルカンドまで連れて行ってシンと戦えってか?
   てめぇらも結局おんなじよ―てめぇの平穏のために召喚士を死なせんだからな!
ティーダ:違う!
シド:はっ、口先だけならなんとでも言えらぁ!
ティーダ:ユウナは死なせないって言ってんだよ!
シド:小僧、今の言葉忘れんじゃねえぞ、もし違えたら…
   そんときゃ後悔させてやる
ティーダ:そうはさせない


物語が大きく動く展開が続くためか、シーモア戦以降は決意が強く表れる「Will」が多く出てきます。特にティーダがシドに宣言する"I won't."はまさしく主人公なら一度は言っておくべきフレーズですね。人生のここぞという場面でも、きっとこの「Will」を使うときが来るでしょう。


召喚士の真実が明かされるアルベドホームの場面では、ミヘン街道で出てきた「Can」「Could」の文脈が最悪の形で跳ね返ってきます。何の気なしに言っていた“You can”がユウナにとっては不可能なことだったと知り、“I told her all the things we could~”で反語の「Could」に変わります。


つづく“she’d just smile.”のところは「Smile」が動詞の原形なので「Would」の省略です。この「Would」はこれまでとはちがう「過去の習慣」を表し、“Used to”に近い使い方をします。ただし、この2つには明確な使い分けがあり、“Used to”は「今はもうしていない」という現在との比較が必ず入ってくる点です。「Would」の方はそうではなく、現在もそれが続いているかは関係ありません。今もするかもしれないし、していないかもしれませんが、いずれにせよ単純にあの時はよくそうしていたと示すものです。ある特定の状況や時間について言うときは“Used to”は使えず、かならず「Would」を使います。逆に、「Live」などの状態動詞は「Would」が使えないので必ず“Used to”になります。また、「Would」の方は疑問文と否定文に使えず、それぞれに使える、使えないケースがあることを覚えておきましょう。


これと直後に挿入された「笑顔の練習」を踏まえて“she’d just smile.”を読むと、英語に入った「Just」が効いていて、ユウナは複雑な感情を笑顔の裏にずっと隠してきたんだ、というニュアンスが一層深く感じられます。


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