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恐怖よりもステージクリアの達成感優先のドット絵ホラーアクション『LOVE ETERNAL』―1日でも早い配信が待ち望まれる作品【TGS2024】

Game*Spark / 2024年10月1日 22時30分

brlkaが開発し、Ysbryd Gamesがパブリッシャーを務めるホラーアクション『LOVE ETERNAL』が東京ゲームショウ2024でブース展示を行いました。


80年代のPCゲームを思わせるドット絵で構成された世界観のこの作品、単純な操作ながら頭脳と反射神経が要求されるステージが続々登場する内容です。今回はこの『LOVE ETERNAL』をプレイしつつ、開発者にもお話を窺うことができました。


重力を操りながら攻略


『LOVE ETERNAL』の主人公は、マヤという少女です。


自宅で家族と食事をしている最中、神の力によって複雑なダンジョンで構成された古城に閉じ込められます。マヤは「重力を操る能力」を使い、ダンジョンを一つ一つ攻略しながら古城からの脱出を目指します。


「重力を操る能力」とは、上もしくは下の着地点に接地するまでに重力を1回反転できる機能。ダンジョンは棘だらけの床やレーザーで構成されているため、この能力を使わなければ画面端の出口へ移動することはできません。


マヤは接地までに1回だけ重力を逆さにできるわけですが、それを考慮しても「こんなのどうやってクリアするの!?」というステージが立て続きます。シナリオとしてはホラーですが、実際は戦闘要素をなくした『ロックマン』みたいなプレイ感です。


これが、本当に奥深い!


壮絶な達成感


「昔のゲームには“ステージをクリアした”という深い達成感がありました。我々の作品は、その要素を追求しています」


そう語るのは『LOVE ETERNAL』の開発者、トビーとサムのアルデン兄弟です。


かつてのファミコン作品には、プログラマーがその頭脳をフル回転させた結果として「難しいステージ」が実装されていました。上述の『ロックマン』にも、いわゆる「初見殺し」のステージがありました。しかしそれは理不尽な難易度ではなく、何回も挑戦すればいずれ攻略できるようにできていました。


『LOVE ETERNAL』では、ステージの入口や半ばに細かくセーブ地点が設けられています。さらに、このゲームは残機制ではなく「マヤが何度も死ぬこと」を前提にしています。チュートリアルの意味合いを持った最初の数ステージはともかく、その後はまさに「初見殺し」。ですが、何回ミスをしてもゲームオーバーにはなりません。


この設計が、壮絶な達成感を生み出します。


時間をかけて攻略するホラーアクション


「ホラーアクション」というジャンルに対する一般的なイメージは、「プレイヤーがゾンビや悪霊に追いかけられる」というものではないでしょうか。


しかし、『LOVE ETERNAL』にはそうした要素は一切ありません。時間制限もなく、プレイヤーはゆっくり事前計画を立てながらステージ攻略に臨むことができます。


頭を凝らしてようやくステージを攻略すると、そこに待っているのはより複雑怪奇なステージ。空中でさらに1回の重力反転ができるアイテム「赤い石」が登場すると、ステージ難易度はさらに上がります。ブースでの試遊とはいえ、それなりの時間をかけないと攻略できません。


筆者はついつい熱くなり、「こんなのどうすりゃいいんだ!?」と日本語で叫んでしまいました。そんな筆者を、開発者のアルデン兄弟が笑いながら見つめています。恐らく、これほどわかりやすいリアクションをするメディア関係者も珍しかったのだと思いますが……。


苦労の末、ステージを攻略した時は感情が爆発し、「いよっしゃーーーっ!」と両拳を振り上げます。プレイヤーのこの反応こそが、『LOVE ETERNAL』が目論む光景ではないでしょうか。


リリースは2025年


恐怖よりもステージクリアの達成感を優先するホラーアクション『LOVE ETERNAL』は、PC(Steam)PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信される予定です。リリースは2025年としています。


筆者がTGS2024で接したインディーゲームの中では、『LOVE ETERNAL』はトップクラスの良作と感じました。1日でも早い配信が待ち望まれる作品です。


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