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中国向け特殊仕様モデル「RTX 5090D」には複数の機能制限が存在―AIやマイニング時のリミッターやマルチGPU不可など

Game*Spark / 2025年1月17日 21時43分

中国向け特殊仕様モデル「RTX 5090D」には複数の機能制限が存在するとテック系メディアVideocardzが報じています


AIやマイニング時の性能リミッターやマルチGPUの無効化など、純粋なゲーマー向け仕様となっている模様です。


中国向けモデルに機能制限多数、近年激化する米国の対中半導体規制の影響か?


NVIDIAの最新GPU「RTX 5090D」は、通常モデルである「RTX 5090」の中国向け特殊仕様モデルで、性能に関しては通常版とほぼ同等ながらも、予てより何らかの機能制限が存在するという噂が存在していましたが今回その詳細が明らかになりました。



記事によればAI関連の性能を示すAI TOPSが、通常モデルで3352 AI TOPSのところ中国仕様では2375 AI TOPSと抑えられているほか、AIやマイニング動作を感知後3秒後に有効化され性能を制限するリミッターが存在しているとのこと。また、他にもマルチGPUの無効化や電力消費量の設定固定化など様々な機能制限が施されており、純粋なゲーマー向け仕様となっている模様です。


近年米国は中国とのAI開発競争の激化を受け様々な規制を実施しており、2023年10月にはアメリカ商務省の産業安全保障局がGPUの輸出規制を設定、中国やサウジアラビア、アラブ首長国連邦などを対象に高性能モデルを中心に認可制としたほか、昨年12月にはチップ製造に必須の装置やソフトウェアなどに対象を広げる形で規制を強化


今年の1月13日には、米国が指定する同盟国以外の特定AIモデルへのアクセスをライセンス制とするなど、AI開発を巡ってハードとソフト両面からの規制強化が急速に行われています。


また、2021年頃のマイニング需要の拡大に際し需要緩和のためにマイニング性能をソフトウェア的に制限するLite Hash Rate(LHR)が実装されるなど、今回報告されているような機能制限の一部は以前から存在しているものもあります。ただ、LHRはEthereumの仕様変更に伴い、2022年10月12日公開の522.25ドライバーで全モデルを対象に無効化されており、今回再度実装された理由は不明です。


米中間でのAI関連技術の競争激化に関連してのものと思われる今回の機能制限の報告、日本国内で流通する他モデルでの機能や価格などへの影響など今後の動向には引き続き注目したいところです。



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