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[総体]【特別企画】“ユース教授”安藤隆人氏が語る全国総体優勝争い展望_其の一

ゲキサカ / 2014年7月30日 23時31分

[総体]【特別企画】“ユース教授”安藤隆人氏が語る全国総体優勝争い展望_其の一

 ゲキサカでは夏の高校日本一を争う平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技が開幕する8月1日(1回戦は8月2日)までの間、連日特集企画を掲載します。その第1弾は“ユース教授”こと、サッカージャーナリストの安藤隆人氏による大会展望です。現日本代表の本田圭佑や香川真司、岡崎慎司の高校時代など、ユース年代を中心に取材を続けている安藤氏に、この夏の優勝を争う有力校、注目選手、ブロックごとの見どころと3本立てで語ってもらっています。今年も熱い夏になること間違いなしの高校総体(インターハイ)。まず“ユース教授”の見る今大会の有力校、優勝争いの展望とは?

 今年はずば抜けた優勝候補はいないと考えています。でも、ずば抜けたチームがいない分、総合力のある「面白い」チームというのは裾野が広がった印象です。夏の厳しい連戦の中で、続けて力を出し切ることができるか。だから、個の能力の高さに加え、持っているカラーの完成度をどこまで高めているかという点が優勝候補を挙げるポイントだと思います。あと、勝ち抜くための重要なポイントは守備。インターハイは35分ハーフなので守り切れてしまう。攻撃力が高くても守備力が計算できないチームでないと、勝ち上がることは難しいです。

 今大会の優勝候補の特性は、ふたつに分類されると思います。それは守備力が安定しているチームと、カラーがあり、それがよく磨かれているチーム。守備への信頼感が高いチームでいうと、青森山田高(青森)、広島皆実高(広島)、山梨学院高(山梨1)、星稜高(石川)、鹿児島実高(鹿児島)、市立船橋高(千葉2)、矢板中央高(栃木)。そして強いカラーを持っているチームとして東福岡高(福岡)、立正大淞南高(島根)、前橋育英高(群馬)、大阪桐蔭高(大阪1)、大津高(熊本)、尚志高(福島)、そして作陽高(岡山)の名前を挙げたいと思います。

 「守備」では特に青森山田と広島皆実に注目です。青森山田に関しては、まず黒田(剛)先生がトーナメントの戦い方を良く知っている。プレミアリーグも4年間全部出ていて、インターハイ、選手権と全国大会のトーナメント戦にも全部出ている数少ないチームです。そういうチームって少ないじゃないですか。その中でトーナメントの戦い方、リーグの戦い方を積み重ねてより深く理解されている。そして今年は3バックと4バック両方できることが強みだと思います。今年、彼らは春先からサンフレッチェ広島の3バックを採用して、それを継続してやってきました。守備時は5バック気味にしっかりと守って、そこから推進力を持って前へ出ていく。これまで青森山田はオーソドックスな4-4-2がメインだった中で今回3バックを取り入れて、サイドの押上げとかディフェンスラインのビルドアップを植え付けた。そのどちらでも対応できるという点は、大会を戦う上で、ボクはひとつのメリットになるかなと思います。

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