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4年後のロシアW杯出場を目指す宇佐美貴史「やっぱりW杯は、出ないとダメ」

ゲキサカ / 2014年7月31日 17時41分

―そういう選手たちと一緒にドイツでやっていました。それは財産なのでは?
「そうですね。だからこそ、戦いたいですね。W杯とかでドイツとやれたら、すごい楽しいと思います」

―世界を知ったことで、W杯に対する感覚や意識も変わりましたか?
「今回、やっぱり(ブラジルW杯に)行けなくて、『W杯を見てどうでしたか?』と聞かれても、僕ら選ばれていない選手は『こうこうこうですよね』と言うことしかできません。選ばれた選手にしか、相手の強さとか、W杯の偉大さとか、プレッシャーは分からない。それを肌で感じたいという想いは、より一層強くなりました。W杯に出ずに、W杯のことを聞かれて、W杯関連のメディアの仕事をもらうのも、次は経験したくないですね。試合を見ながら、『ああ、あそこはこうなんですよ』とか饒舌に語っている、オレ。すごい。嫌いです。もう嫌悪感が半端じゃない。日本対コートジボワールの試合のときも、解説のお仕事をいただいて、予想は当たっていたんですよ。『本田圭佑選手が注目ですね』と言っていたら先制点を取りましたし、『1点取ってからは、後半の真ん中が大事ですね』って言ったら、実際に後半の真ん中で2点入れられて…。『ほらね』とか、言っていたんですよ。その仕事が終わって、帰りの車で気づいたんです。『あれ? 僕の立ち位置はどこだ?』って。そこから、すごい嫌悪感に苛まれて…。自分に対してのイラつきが止まらなかったです。やっぱり、W杯は出ないとダメでしょ。

―今回の経験で、ここからの4年間に変化はありそうですか?
「変化しそうですね。頭の片隅に、常に、私生活でも、W杯のことを頭において、生活をしていきたいです」

―今大会では、トップ下の選手が活躍する機会が増えています。その流れはどう考えていますか?
「良いと思います。真ん中に一人、自由を与えられた良い選手がいるっていうのは、すごく良いですよね。ドイツでは、エジル。コロンビアではハメス・ロドリゲス。そういうチームが勝ち進むのは、いいですよね。オランダもアリエン・ロッベンがファン・ペルシと2トップを組んで真ん中にいて、生き生きしていますからね。やっぱり、そういうボールを持つと怖い選手は、真ん中に入れないと。サイドに置くのではなく、真ん中でやらないと、ダメなんです。でも、この流れは多分、また一周しますよね。そのうち、また『真ん中は不要』となって、システムでガチガチに守るようになって、ひらめきで変えられる選手が必要だってなって。それで、また、そういう選手はいらないってなって、ガチガチになって…。今大会は、そういう一人だけ自由を与えられている選手が勝っていますからね。FWリオネル・メッシのいるアルゼンチンも、そうじゃないですか。『メッシがいるから苦戦している』なんて報道もありましたけど、メッシが点を取るから勝っているし、決勝まで行けた。メッシが下がってくると、前に枚数が少なくなると批判される。スイス戦とかも、メッシが引き過ぎて苦戦させたって言われていますが、でも最後はメッシが突破して、アシストして、ディ・マリアが決めた。結局、誰も『メッシがいなければ、もっと点が取れる』とまでは言いませんからね」

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