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一時はドイツ代表待望論も出た酒井高徳はFIFAワールドカップで何を感じたのか

ゲキサカ / 2014年8月7日 17時24分

―彼らのような選手が出てくるオーラというか雰囲気はピッチの中でも強烈に感じるものなんですか?
「ハメス・ロドリゲスが交代で入ってきたときに確実に変わりましたよね。ベンチにいた僕たちも、なんとなくヤバイなという雰囲気を感じた。嫌な選手だというのはスカウティングから分かっていたので、ここで使ってきたかと。実力はテレビでしか分かってなかったですけど、実際見るまではそこまでインパクトはなかった。でも入ってきて、見て、やっぱりすごいんだなと感じた。現時点では日本にはそういう選手がいないのかなと思います」

―普段のリーグ戦で対戦する中でも経験することはありますか?
「ありますね。無名と言ったら失礼ですけど、代表に入っていない選手でもそういった能力を持った選手は練習からも感じます。そういうことを感じる意味でも、向こうに行ってプレーすることは非常に大事。それは感じることもそうですけど、自分が表現するという意味でも、向こうにいなきゃ出来ないことなのかなと思います」

―向こうはそういった雰囲気を持った若くていい選手も次々に出てきています。
「下の世代から見ているわけではないので、はっきりとは分からないですけど、ただ1つ言えることは日本より若くていい選手が多いなという印象です。少し体が大きかったら有望に見られたりというのはありますけど、ユースの年代だったら、体の違う選手がどこにでもいる。そういった育成をしているからなのか、向こうの体質というか血なのかなとも思いますが…。でも日本がマネしなきゃいけない部分は必ずある。体的に無理なら、近づけるような育成プログラムを組まないといけないのかなと思います」

「フィジカルの差を言ってしまうと、今まで日本がやってきたことが違うとなってしまう。フィジカルコンタクトを避けて、全員で攻める、全員で守るという戦術をやるんだったら、もっと組織でプレーするサッカーに個で脅威を与えないといけないのかなと。選手の調子だったり、気候だったりで本調子じゃなかった選手もいると思いますけど、脅威になれる選手がいたかというといなかった。組織で戦ってて怖さがなかったら、全く意味がない。その怖さがあったかと言ったら…。考えるといろいろ出てきちゃいますけどね」

―日本も今回、サポートメンバーで高校生2人を帯同させました。
「サポートメンバーの2人と一緒に練習してみて感じたのは、すごく上手い。サポートメンバーの2人を17歳でこのレベルかと思うと、23歳の僕とそんなに変わんないなと思っちゃう。もっとやんなきゃいけないのかなと。今回のワールドカップ全体を見ても同世代が活躍している。下の世代を見ても思うところはある。若干焦ってるというか、もっと上手くならないとマズイぞ、と感じている。少しドイツに行って、試合に出れてるだけでいい選手であればそれでいいのかもしれないけど、俺はもっと上でやりたい。もっと引っ張ってやっていきたいと思っている。今回のワールドカップを経験できなかったことで、4年後に向けてもっと成長したというのがあるので」

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