[総体]強豪対決は大津がPK戦で立正大淞南振り切る
ゲキサカ / 2014年8月4日 3時1分
[8.3 全国高校総体2回戦 大津高 2-2(PK5-4)立正大淞南高 韮崎市営御勅使サッカー場]
夏の高校日本一を争う平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技は3日に山梨県の各地で2回戦を行い、韮崎市営御勅使サッカー場の第1試合では、大津高(熊本)が2-2で突入したPK戦の末に立正大淞南高(島根)を5-4で下した。
「相手は人に対して、しつこく来るチーム。ウチのワンツーやパスにもついてくるので、背中(相手の背後)を使っていこう、という狙いだった」と振り返った大津の平岡和徳監督が、「うまく取れた」と語った先制点は、前半立ち上がりの9分に生まれた。DF倉本龍吾(3年)が最終ラインから、立正大淞南のCBの間にスルーパスを送ると、これに反応したFW一美和成(2年)が中央を割って抜け出し、最後は左足で流し込んでネットを揺らした。
前日の1回戦で同じように前半に先制されながらも、後半にセットプレーで2得点を奪って逆転し、海星高(三重)を下している立正大淞南は、この日は前半から反撃に転じた。しかし、15分にCKからDF中村健人(3年)がネットを揺らしたものの、その前にオフサイドがあってノーゴール。17分にはDF平田健人(3年)のパスからMF藤井潤太(3年)が狙ったミドルシュートが左ポスト、27分には中村のセンタリングからFW井上直輝(2年)が放ったシュートが、今度はクロスバーに当たるなど、ツキにも見放されて得点できず、前半はそのまま0-1で終了した。
大津はリードして迎えた後半、7分に追加点を奪う。MF河原創(2年)のセンタリングを中央で一美が落とし、これを受けたMF葛谷将平(3年)が左足を振り抜くと、低い弾道のシュートが鮮やかに右スミに決まった。「思いのほかうまく、早く入った」(平岡監督)2点目だったが、ここから試合の流れは一変する。
立正大淞南の南健司監督はハーフタイム、選手たちに「0-2になっても絶対にいける。慌てずに落ち着いて、やってきたことをやれ」と指示を出しており、果たしてその通りになった直後から猛反撃が始まった。まずは10分、MF石丸正太郎(3年)の左からのセンタリングを、1回戦でも流れを引き寄せる同点ゴールを決めた井上がヘッドで決めて1点差。すぐさま1点差に追い上げたことで、立正大淞南の反撃モードが加速し、たたみかけるように17分には、藤井のセンタリングを石丸が蹴り込み、2失点目から10分間で2得点を挙げ、同点とした。
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