[総体]大会前半の天王山、東福岡が山梨学院との大一番制す!!
ゲキサカ / 2014年8月5日 11時25分
[8.4 全国高校総体3回戦 山梨学院高 0-1 東福岡高 韮崎中央公園芝生広場]
平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技3回戦が4日に行われ、開催地・山梨県第1代表の山梨学院高と今大会2試合で14得点をたたき出すなど優勝候補の筆頭に挙げられている東福岡高(福岡)との一戦は、U-18日本代表MF中島賢星主将(3年)の決勝ゴールによって東福岡が1-0で勝利。大一番を制した東福岡は6日の準々決勝で鹿児島実高(鹿児島)と戦う。
今大会前半戦のハイライト、頂点への天王山とも言えるビッグマッチ。ともに優勝を目標に掲げる強豪校対決は、昨年の思いも込めて戦った東福岡が制した。東福岡は昨年、全国総体開催地・福岡県の第1代表として、有力な優勝候補として大会に臨みながら、滝川二高(兵庫)に0-1で敗れて初戦敗退。彼らは地元の大きな応援が力になる一方、その重圧がどれほど大きいものであるかも知っていた。中島が「去年、地元開催でシードだったんですけど、初戦で負けて凄く悔しい思いをしたので今年は絶対に同じ思いをしたくないし、きょうの山梨学院との試合は、去年地元開催で負けた悔しさを相手にも味あわせてやろうみたいな、みんなそういう話をしていた」と振り返ったように、この日、東福岡は昨年の悔しさを晴らす一戦として完全アウェーでの勝利に挑戦。その東福岡が技術の高さと力強さを見せた一方、終盤の苦しい時間帯も2年生GK脇野敦至のビッグセーブなどで耐えて、乗り越える強さも発揮して頂点へ一歩前進した。
山梨学院は守備の柱である注目CB渡辺剛(3年)が前日の2回戦で退場処分を受けて出場停止。代わってCB窪田壮吾(3年)が最終ラインに入ったが、チーム全体の守備意識が高く、柱不在を感じさせない守りで東福岡の進攻を妨げる。非常にいい試合の入りを見せた山梨学院は16分にFW原拓人(3年)のスルーパスからMF田中翔真(3年)が決定的なシュート。これは飛び出した東福岡GK脇野のファインセーブに止められたものの、28分には原の左足ボレーがゴールを捉え、30分にも原の展開から右サイドを打開した田中を起点にチャンスを迎える。
ただ東福岡は前評判通りの実力の高さで山梨学院ゴールへ迫っていく。特に余計なタッチをしないものの、確実に相手を刺すようなパス出しをする中島の存在と、右の“重戦車”増山朝陽(3年)の突破が脅威になった。6分に中島の好パスから左サイドを突いたMF赤木翼(3年)がラストパスを入れれば、10分には増山が右サイドで迫力十分の突破。そして12分にはSB堀吏規伸(3年)とのコンビで右サイドを崩した増山が、DFを振り切ってタッチライン際までえぐり、ラストパス。ゴール正面へ飛び込んだ赤木が決定的な右足シュートを放つ。
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