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[総体]大会前半の天王山、東福岡が山梨学院との大一番制す!!

ゲキサカ / 2014年8月5日 11時25分

 これはGK古屋俊樹(3年)の好守に阻まれたものの、MF近藤大貴(3年)と中島中心に試合をコントロールした東福岡は23分にも中盤から仕掛けた中島がDFを揺さぶり、右足ミドル。そして35分には左SB末永巧(3年)のアーリークロスが相手左SBの頭上を越え、これをファーサイドで受けた増山が決定的な右足シュートを放った。

 1000人の観衆が見守る中、期待通りの熱戦が繰り広げられた大一番。スコアを動かしたのはスーパーゴールだった。後半3分、相手のクリアミスもあって波状攻撃を仕掛けた東福岡は、末永が左サイドから中央へ入れたボールをFW木藤舜介(3年)が落とすと、中島が小さな振りからシザースボレー気味に右足で打ち抜く。これがGKの指先を抜けて先制ゴール。「ただゴールを決めるというイメージだけで泥臭くは放ったので、あれはがむしゃらに打ちました」と難易度の高いシュートを泥臭く決めたエースの一撃によって、赤いユニフォームの雄叫びが会場に響き渡った。

 試合の軸を大きく傾けた東福岡が一気に山梨学院を飲み込もうとする。中島がバイタルエリアから前向きなパス、シュートを選択する回数が増え、近藤やMF中村健人(2年)がPA近くで決定機に絡んでくる。そして14分には右CKからCB小笠原佳祐(3年)がクロスバー直撃のヘディングシュート。山梨学院は大きなクリアで何とか相手の圧力をかわすが、それをCB加奈川凌矢(3年)と小笠原に跳ね返され、拾われて再び攻められるシーンの連続。ただ、崩壊しかねない状況でも1点差のまま凌いで望みをつないでいた山梨学院が終盤、牙を剥く。

 後半開始から投入されていたMF伊藤大祐(3年)と同13分に送りこまれたFW宇佐美佑樹(3年)が逃げ切りを図る東福岡を苦しめた。接触プレーを怖れずにがむしゃらに局面へ飛び込み、また果敢に仕掛ける宇佐美と、ルーズボールをチャンスに変える“スピードスター”伊藤。17分には左サイドから一気にPAへ切れ込んだ宇佐美が決定的な左足シュートを放ったほか、DF1人をドリブルで外してくる2人の攻撃力が終盤に効果を発揮していた。流れが地元チームへと傾く中で迎えた32分、山梨学院はGK古屋のパントキックが前線へ流れると、抜群のスピードで反応した伊藤が左サイドからクロス。PA中央で競った原がファウルを受け、PKを獲得する。キッカーは2回戦でもPKを決めているMF大場祐樹(3年)。右足シュートが左隅を捉えたが、これをGK脇野がビッグセーブでゴール外へはじき出す。興奮した表情で駆け寄る先輩たちと次々と抱擁する2年生GK。山梨学院は35分にもこぼれ球を拾った伊藤が左サイドからカットインして決定的な右足シュートを放ったが、これも東福岡の厚い壁に阻まれると、その数分後に地元チームを応援する会場に沈黙の瞬間が訪れた。

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