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[総体]延長の死闘制す!“赤い彗星”東福岡が17年ぶりの全国制覇!!

ゲキサカ / 2014年8月9日 6時43分

 だが、前半は大津の思い通りの展開で35分間を終える。大津は前向きな状態で田原や平岡がインターセプトすると、前線で存在感放つ一美へボール預けて、そこから速攻を繰り出した。11分には一美を起点とした攻撃から葛谷のスルーパスに古庄が走り込み、20分には同じく一美を起点に右サイドの河原がスルーパス。これに走りこんだ古庄が右足を振りぬく。そして23分、大津がスコアを動かした。

 この日初めて攻撃参加した田原が一美とのワンツーから左サイドを切れ込んで中央へ折り返す。これにフリーで走りこんだ葛谷が判断良く1タッチで右サイドの古庄へラストパス。古庄はやや窮屈な格好になりながらも丁寧に右足ダイレクトで左サイドネットへねじ込んで先制点を挙げた。リードした大津はその後、一美のポストプレーから葛谷がシュートシーンに絡みだす。東福岡も29分、30分と立て続けに増山、赤木のクロスがゴール前に入るが前半は無得点。前半終了の笛とともに大津・平岡監督は満足げに何度も手を叩いていた。

 後半、ギアを上げた東福岡が押し込む時間を伸ばしたが、大津の青い壁を破ることができない。野田、倉本中心に非常に集中力の高い守りを見せる大津。東福岡は中島がバイタルエリアを持ち上がる回数が増え、ゴール前での連係でゴールをこじ開けようとする。9分には木藤とのワンツーから中村がPAへ潜り込み、11分には左クロスに木藤が飛び込むが、その前に好守を連発する大津GK井野が立ちはだかった。

 逆に大津は17分に前線でDFをねじ伏せた一美の弾丸ミドルがクロスバーをかすめる。そして微妙なオフサイドの判定でノーゴールとなったものの、22分には一美とのワンツーで左サイドを攻略した坂元がゴールへ流し込むシーンもあった。大津は22分にスルーパスで抜け出した東福岡FW木藤のクロスから増山に切り返しでDFが外され、決定的なシュートを打たれた。だがこれをゴールライン上で河原がスーパークリア。東福岡は24分に木藤に代えてFW餅山大輝(2年)、25分には負傷した中村に代えてMF山根つばさ(3年)を投入するが、古庄に代えてDF時松拓海(3年)を投入し、“危険人物”の中島にマンマークをつけた大津は日本一へ向けて着実に前進していた。

 だが33分、東福岡に起死回生の同点ゴールが生まれる。東福岡は近藤が左サイドの赤木へ展開すると、背番号11がタッチライン際から放ったクロスボールがGKの頭上を越えてゴール右サイドネットへ吸い込まれる。歓喜の赤いユニフォーム。このあと大津は平岡に代えてFW橋田夏希(3年)を投入したが、試合は1-1のまま延長戦に突入した。

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