[総体]ユース取材ライター・森田将義氏が選ぶ大会MVP、ベスト11、ベストマッチ
ゲキサカ / 2014年8月10日 15時2分
平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技
ユース取材記者が選ぶ大会MVP、ベスト11、ベストゲーム(3)
(文・森田将義)
●MVP
MF赤木翼(東福岡高、3年)
「6試合26得点という圧倒的な破壊力を見せつけ、頂点に立った東福岡高の攻撃陣全員にMVPを与えたい所だが、中でも貢献度が高かったのは彼ではないだろうか。大会の序盤ではスピードを活かした仕掛けで周囲の活躍を引き出し、終盤は正確なシュートセンスを発揮。準決勝で2得点、決勝では同点を奪うなど、ここぞの場面での活躍が目を惹いた」
●ベスト11
「長崎海星高というサプライズはあったが、大津高、星稜高、前橋育英高、鹿児島実高、東福岡高、青森山田高、広島皆実高と8強には前評判の高かった名門校が名を連ねた。戦国時代と評される近年の全国大会で、ここまで順当に大会が進むのは稀で、実力のある高校、選手が持っている力を存分に出し切った大会と言えるかもしれない。今回、選んだ11人は全員が普段から力を発揮する真の実力者ばかり。これからクライマックスを迎える各種リーグや、選手権予選でも期待して欲しい選手たちです」
▽GK
廣末陸(青森山田高、1年)
「抜群のシュートストップと正確なキックが評価され、1年生ながらも強豪・青森山田の最後尾を託された守護神。今大会ではPK戦で無類の強さを発揮し、2回戦・帝京大可児戦では3本、3回戦・尚志戦では2本ストップ。黒田剛監督の『GKさまさま』との言葉通り、4強入りの立役者となった」
▽DF
河原創(大津高、2年)
「正確なキックと機を見たオーバーラップでサイド攻撃を支えた右SB。167cmと上背は無いが、粘り強さを活かした守備力も目を惹くモノがあり、決して派手ではないが、大津の躍進に大きく貢献した。決勝戦の後半に見せた“G線上のクリア”も見事だった」
小笠原佳祐(東福岡高、3年)
「2年時まではFWだったが、今年1月の選手権終わりに「監督から、このままでは試合に出れないぞ」と言われてCBにコンバート。日が浅いながらも、大声を発しながら繰り出すヘディングで相手攻撃をはじき返した。『小笠原がDFらしくなってきたのが大きい』とMF赤木翼が話すように、優勝に彼の存在は欠かせなかった」
倉本龍吾(大津高、3年)
「大津史上最高となる準優勝に大きく貢献した立役者。左足から繰り出すピンポイントなフィードが持ち味のCBで、最後尾から左右両サイドMFへ展開は大津の必殺技となっていた。相方の2年生CB・野田裕喜との息の合ったチャレンジ&カバーも光った」
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