[SBS杯国際ユース大会]U-19日本代表は韓国にPK戦で敗れる
ゲキサカ / 2014年8月18日 10時56分
流れるような攻撃でリードを奪った日本の攻勢が続く。相手のプレッシャーがかからず、自在にボールを動かす川辺を起点に攻撃。14分には金子とのワンツーから越智が右足シュートを放つ。これはGKの好守に阻まれたものの、前半半ばまでは明らかに日本の流れだった。ただ25分の給水タイム後に日本は主導権を手放す。韓国が26分にMFソル・テスを投入し、4-4-2から4-2-3-1へチェンジすると、日本は韓国のプレスにハマるようになり、また最前線のFWキム・ゴニを起点にサイドを広く使った韓国の攻撃の前に日本は個々の距離感を広げられて連動した守りができなくなった。そしてプレスに行くものの、1対1で局面を打開された日本は前半の残り時間のほとんどで韓国にボールを握られてしまい、ボールを奪ってもすぐロストしてしまうシーンの連続。全くPAへ近づくことができなくなった。
流れの悪い中、日本は31分に左サイドを完全に崩されてFWファン・フィチャンに決められると、38分にも遅攻からテンポアップした韓国の攻撃にDF間を割られて抜け出したMFキム・ヒョンウクに勝ち越し点を献上してしまう。後半も11分にセットプレーから決定機をつくられた。ただ「後半、もう一度スイッチを入れ直そうということで攻撃的なサッカーというところをもう一度再確認して全員でやろうということで気持ちを入れて戦えたので、その点は前半より改善できた」(三浦)という日本は後半、左サイドに入った高木の献身的なプレスバックやボランチへ移った坂井や交代出場のMF鈴木徳真らの奮闘で守備が少しずつ改善。それでも攻撃は後ろに重くいい形の崩しをすることができない。10分には相手のミスをインターセプトした越智のパスから金子が右足で決定的なシュートを放ったが、ブロックされてしまう。ただ、停滞感の流れていた試合を「ディフェンスラインだけで回していても点取れへんと思ったし、流れ変えないといけないと思ったので、ガツガツガツガツ仕掛けて、自分らしく行くようにしました」という内田が変える。
内田は23分に独力で左サイドを切り裂いて左足シュート。27分にも楔のパスを出すと見せかけて左サイドを突破してシュートを打ちこむ。それまでチームにドリブル突破という選択肢がほとんどない中、「相手の方がハードワークで来ていた。自分からアクション起こしてドリブルだったり、守備でもガツンと行くことでチームを引っ張ることができたらいいと思った」という内田のがむしゃらなプレーがチームに流れを引き寄せる。そして29分には内田が倒されて得た左FKを金子が横へずらし、坂井がPAへ入れるとDFに押し倒される形となった中谷がPKを獲得。非常に微妙な判定ではあったが、同点機を迎えた日本は大山が冷静に右足でゴールへ流し込んで2-2に追いついた。
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