元レアル・マドリーの特別コーチが「NIKE FC」を熱血指導
ゲキサカ / 2014年8月20日 7時0分
ゲーム形式のトレーニングでは、選手のプレーに物足りなさを感じると、自らゲームに入って激しいスライディングタックルも見せた。実戦さながらの激しさを求めるナチョ氏の“熱さ”に感化されるように、選手たちからも徐々に声が出始め、練習にも熱が帯びていった。最後はフルコートでゲームも行い、GK広保友樹(海城高3年)がペナルティーエリア外まで飛び出してクリアした場面ではナチョ氏からも「ナイスキーパー!」という大声が飛んだ。
今年2月に行われた「NIKE CHANCE」のジャパンセレクション関東ラウンドで最終選考まで残ったMF染谷由来(大森FC)は「当たり前のようなことだけど、基礎が大事なんだとあらためて感じた」と、2時間のトレーニングを終えて感想を語った。
これまでも「NIKE FC」の活動に参加してきた染谷は「常に動き方を考えながらプレーするようになって、プレッシャーなくボールを受けることができたり、プレーに余裕が出てきた」と、自分自身の成長も感じている。この日もレアル出身のコーチの指導に触れ、「動き続けること。常に100%でやること。それを続けないと、上のレベルには行けない」と刺激を受けた様子だった。
静岡から参加したFW鈴木暢(富士市立高3年)は「普通では受けられない体験をさせてもらえるのは大きい。自分はまだまだ下手くそだし、もっとうまくなるには所属チームの人よりもやらないといけない」と、高い意識を持って取り組んだ。
練習の内容については「基本的なことが多くて、難しいことを要求された印象はない」と話しながらも、「練習中、常に言われ続けたけど、ディフェンスもオフェンスも100%でやること。高校のコーチにも言われていたことだし、そこはもっともっとやらないといけない」と、意気込みを新たにしていた。
ナチョ氏はこの日のトレーニングの真意について「簡単なことのようで大事なこと。(レアルの)アンチェロッティ監督も練習では『出したら動け』『顔を上げろ』と繰り返し言っている。止めて蹴るテクニックの重要性はどのカテゴリでも変わらない」と説明した。
「簡単だけど、一番大事な部分の精度を上げること。日本の選手にそれが足りないということではなく、どこの世界でもその精度をいかに高めることができるかを考えている。そういう意味では、セルヒオ・ラモスやクリスティアーノ・ロナウドにも足りない部分であり、みんながその精度を高めようと毎日練習している」
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