[AFC U-16選手権]U-17W杯切符懸けた戦いまであと2週間、U-16日本代表候補が長野合宿終了
ゲキサカ / 2014年8月23日 21時25分
U-17W杯チリ2015の出場権4枠を懸けたAFC U-16選手権タイ2014(9月6日~20日、タイ)に臨むU-16日本代表候補が23日、6日間の長野合宿最終日のトレーニングを行った。午前9時過ぎから始まったトレーニングには別メニュー組4名を除く19名とサポートメンバー2名の計21名が参加。2チームに分かれて準備を開始した選手たちは、その後ゲーム形式の10対10を25分間3本行い、最後は罰ゲームをかけたランニングメニューでFW斧澤隼輝とMF菅大輝が抜群の走力を披露するなど約3時間みっちりと汗を流した。
5大会連続のU-17W杯出場へ向けたラストスパート。標高1,300m、夏合宿のメッカとして知られる菅平高原での合宿でU-16代表はチームビルディング、心肺機能を上げる取り組みを中心に行ってきた。チームが「2つ以上のポジションができる」「どんな状況になっても平常心を崩さずコンスタントに力を発揮できる」「自分の特徴を知り、弱点を克服できる」と判断したW杯メンバー最終候補のメンバーたち。この日の10対10では、所属チームで主にトップ下を担うMF渡辺皓太がCBに入り、斧澤や阿部雅志、堂安律ら攻撃的な選手がSBを務めるなど、それぞれが“本職”以外のポジションでも奮闘し、FW小柏剛がインターセプトから、FW半谷陽介がカウンターからそれぞれゴールを破ったほか、3本目でCBに入り好守と好フィードを見せたMF田中碧、ポジショニング良くボールに絡んだ菅らそれぞれが特長を発揮しようとしていた。
守備面では全体が非常にコンパクトな守り。これについては吉武博文監督も再三「素晴らしい」と口にしていたが、「ちゃんと守られた時にやれるか。攻撃の方が相手を見れないし、パターンになっちゃう」という攻撃面に関してはチームが目指す相手を見た攻撃をすることができず、好機を見落とし、パターン化したパスの連続で逆に相手のプレッシャーに追い込まれてしまう。先輩たちは11、13年のU-17W杯においてそのポゼッションで世界を驚かせてきたが、この日はまだ選手間の役割分担がはっきりとできていない状況。スタッフ陣からは「形じゃないんだよ、相手を見ろ!」「ボールを見るな!相手を見ろ!」など相手の守りを見て攻めるという指示が飛んでいたが、相手を押し下げたいシーンで選手間の意図が合わなかったり、両翼を広く使って攻めて相手を間延びさせているのに、自分たちの距離感も広がってしまい、攻撃でミスが生まれるなど狙いとする崩しをすることができなかった。2本目以降は吉武監督が流れを止めて、意図やポジショニングの確認をするようなシーンが何度も見られた。
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