[特別インタビュー]神戸DF岩波「A代表の選手として五輪に出る」
ゲキサカ / 2014年9月4日 13時39分
――U-21日本代表候補合宿に参加して、チームの雰囲気はいかがでしたか。
「クラブとは違った雰囲気があって、すごく楽しかったですね。まだ、お互いの特長を把握している部分がありますが、今は個人のアピールよりもチームとしてどう良くなっていくかが大事だと思っています。手倉森誠監督が考えるチームコンセプトの理解を深めて、チームとして成長していかないといけませんが、少しずつではありますが成熟しようとしているのは感じます」
――手倉森監督の印象を教えてください。
「まだ監督に就任されて、それほど時間は経っていませんが、代表に対する強い気持ちをヒシヒシと感じています。リオ五輪の監督を任されている以上、前回大会のベスト4という成績を超えなければならないこと、アジア大会でも優勝しなければならないことをチームに伝えている部分があります。僕たち選手もそれは強く思っていますし、チームとしての本気度はものすごく高くなっていると感じます」
――4年前のアジア大会では関塚隆監督率いるチームが優勝しています。
「前回大会のチームがアジア大会でベスト4で終わっていれば僕たちは決勝進出しただけで、もしかしたら心の隙が出きてしまうかも知れませんし、それは五輪でも同じことが言えます。もしロンドン五輪がベスト8で終わっていれば、僕たちはベスト4に進出すれば満足する気持ちが出てきてしまうかも知れません。そういった意味でも、前の世代のチームがアジア大会で優勝し、五輪でもベスト4まで進出してくれたことは刺激になるし、僕たちの目標は前回大会以上しかないので、それはそれで良いことだとプラスに捉えています」
――岩波選手にとって、日の丸を背負う意味は?
「今まで偉大な選手たちが袖を通してきたユニフォームを、僕も着れるというのは誇りに思っています。価値観は人それぞれだと思いますが、僕にとっては代表のユニフォームを着てプレーする以上に大きなことはありません。ただ代表はいつ誰が外れてもおかしくないし、いつ誰が入ってもおかしくない場所なので常に危機感を持っています。自分が手倉森監督の代表にずっと残れるかと言われたら、そんなことは絶対にないし、もし残れると思ってしまったら自分の成長は止まってしまう。僕が15歳の頃、U-15日本代表を率いていた吉武博文監督から『代表には指定席はない』と言われた言葉がずっと頭に残っているので、代表に生き残るためにも、クラブで毎試合良いプレーを見せられるように意識しています」
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