[プレミアリーグWEST]プロ注目の“2枚看板”不在も東福岡が東山に5発快勝

ゲキサカ / 2014年9月29日 15時0分

[プレミアリーグWEST]プロ注目の“2枚看板”不在も東福岡が東山に5発快勝

[9.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 東山高 1-5 東福岡高 東山高G]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWESTは27日、第15節を行い、9位・東山高(京都)がホームに全国高校総体優勝の東福岡高(福岡)を迎え撃った一戦は、東福岡が5-1で快勝した。

 残留圏内8位浮上を目指す東山と、すでに残留を決めているとは言え、総体・選手権の全国2冠へ向けて弾みをつけたい東福岡。リーグ戦は残り4試合、選手権予選前最後の一戦ということもあってともに負けられない両校の戦いは、全国総体決勝で約50mのスーパーゴールを決めている左SB末永巧(3年)が「日本一というプライドがあるから高体連には負けられない」と語る東福岡が快勝した。この日、エースのU-18日本代表MF中島賢星主将(3年)を怪我、“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽(3年)を累積警告で欠く東福岡だったが、ゲーム主将を務めたMF近藤大貴(3年)が「普段だったら、(増山)朝陽、(中島)賢星に頼っている部分が大きいんですけど、今回はみんなで攻撃分厚く、人任せにしないでやって得点できたのは良かった」と振り返ったように、プロ注目の“2枚看板”の不在を意識高かった各選手が埋めて得点に結びつけた。

 まずは前半8分、左サイドの末永のラストパスを全国総体得点王のFW木藤舜介(3年)が左足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んで先制。早くも主導権を握った東福岡は最終ラインからの余裕あるボール回しと、MF赤木翼(3年)の豪快な突破、末永のスペースへボールを落とす正確なキックなど自慢のサイド攻撃で2点目を狙っていく。東山も14分にMF宮本瑠威(3年)の展開から左サイドのスペースを突いたJ注目FW鎌田大地主将(3年)のラストパスにMF黒木駿志(3年)が飛び込んだ。中島、増山を欠いているとはいえ、全国総体6戦26発の東福岡の攻撃はやはり強力。対する東山も高いキープ力を見せる鎌田や左MF守屋諒(2年)中心に攻撃を展開し、連係良く守る加奈川凌矢と小笠原佳祐(ともに3年)の両CBとバランサーの近藤を中心に堅い東福岡の守りを掻い潜ってPAまでボールを運んでいた。

 PA付近で仕掛ける回数にそれほど大きな差はなかった。だが、東山の鎌田が「強いチームとの差というのは入れ切るべきシーンで入れ切るし、危ないシーンとかでも点が入っていない。(チーム内では)そこのちょっとの差がやっぱ大きいとしゃべっていて、きょうもそうなやと思いました」と振り返ったように、結果としてゴール前で守り切る、点を奪い切る部分が両校の差を広げた。東福岡は25分、末永の左CKをファーサイドの小笠原がヘディングシュート。ゴール前にこぼれたところを加奈川が豪快に左足で蹴り込んで2-0とする。東山は29分に鎌田のスルーパスでPAに侵入したMF高木將圭(2年)の右サイドからの折り返しをMF杉本健祥(3年)が右足で合わせ、39分には鎌田のスルーパスで黒木が抜け出す。だが1対1から放ったシュートはGK脇野敦至(2年)が阻止。また東山は、PAでのチェック厳しく簡単にシュートを打たせない東福岡DF陣の前に追撃することができない。

 逆に東福岡は42分、自陣からの縦パスがやや流れたものの、相手GKに猛然とプレッシャーをかけたMF山根つばさ(3年)がキックをチャージ。勢いよく跳ね返されたボールはそのままゴールへ吸い込まれた。怖れることなくボールへ飛び込んだ山根の超ファインプレー。これで点差は3点に開いた。東福岡は後半も6分にオープン攻撃で右サイド深くえぐると、最後は赤木が決定的な右足シュート。12分にも赤木からのパスを受けた末永の右足シュートなど4点目を狙って畳みかける。

 一方、チャンスが得点に結びつかなかった東山も後半16分、ゴール前の混戦から鎌田がヘディングシュートをねじ込んで2点差。直後にはインターセプトした左SB柴田拓海(3年)のアーリークロスで鎌田が抜け出す。だがシュートは枠を外れて追撃のチャンスを逸してしまう。東福岡は32分、自陣でのインターセプトから赤木が出したスルーパスによってFW餅山大輝(2年)が独走。東山はPA手前まで持ち込んだ餅山をファウルで阻止としたCB吉井悟(3年)が一発退場して数的不利に陥った。

 東福岡はこのチャンスで得たFKを末永が右足で直接ゴールネットを揺らしたが、蹴り直しの判定。35分には右サイドをえぐったSB堀吏規伸(3年)の折り返しから餅山が決定機を迎えるがシュートは枠を外れ、36分には左FKからファーサイドの加奈川が放った一撃がポストを叩くなど追加点を奪うことができなかった。それでも、餅山、MF藤井慶樹(3年)と交代出場組も躍動する東福岡は後半41分、右サイドを縦に突いた藤井の折り返しを餅山が右足ダイレクトでゴールへ沈めると、44分にも藤井との連動したプレスによってインターセプトした餅山がGKをかわして5点目のゴールを流し込んだ。その後も餅山のポスト直撃シュートと堀の決定的なダイビングヘッドなど最後まで攻めた東福岡が快勝した。

 東山の福重良一監督はチャンスの数を多くしていた点については及第点を与えていたが、「(後半切り替えて1点返した後に)2点目、3点目取れない状態で退場、失点。いい時間帯もあったので全部が悪い訳ではないですけど、一番よくないゲームやないですかね。(前節名古屋U18相手に好ゲームを見せ東福岡相手にも)やれるという感覚はあったけれど、これだけ失点してしまったので」と首を振った。一方、東福岡の森重潤也監督は5-1という結果を「悪いとは全然思っていないです」と頷いていたが、「後半東山の攻撃を最後まで止め切れないというか、不安定さを残した状態。1点もバタバタして入れられて。キチッとクリアすればいいところを仕切れず、その後も鎌田クンに決定的な場面をつくられて。というところはまだまだ」と今後へ向けた課題も口にしていた。今後、それぞれの大目標である選手権へ向けてチームを仕上げていく。

(取材・文 吉田太郎)

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