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[選手権予選]ライバルたちが警戒する「トーナメント戦の修徳」、3連覇へ前進:東京A

ゲキサカ / 2014年10月10日 9時19分

 この一撃が響いたか、その後錦城は修徳の速い攻撃に対応することができず、相手に何度もシュートチャンスをつくられてしまう。修徳はMF許享文(3年)や小野寺がミドルシュートを打ち込み、CKからCB河野哲志(3年)がヘディングシュートを放つ。修徳は岩本監督も「あの高さ。去年よりもそこだけかな、あるのは」と認める河野と安達の2CBの高さが強烈。会場を沸かせるほどインパクトの強いヘディングを繰り返した2人はPAへボールが入ってくることを許さない。

 逆に修徳は後半立ち上がり、立て続けにビッグチャンス。2分に右CKから安達がヘディングシュート。ゴール至近距離からの一撃はGK十時が驚異的なセーブでかき出したが、修徳は4分にも右CKから河野が落としたボールを許が決定的な右足シュートを放つ。そして6分には左サイドをスピードで打開した雪江の左足シュートが右ポストを直撃。PAで何とか粘る錦城も今野裕斗(3年)と相澤宏樹(2年)の両CB中心に何とか1点差で食らいつくが、修徳は再びセットプレーで錦城を突き放した。

 後半7分、修徳は左CKから再びショートコーナーを敢行。石原海から小野寺へのリターンはやや自陣方向へ流れたものの、体勢を立て直した小野寺からのパスを受けた和田がクロスを入れると、ファーサイドから飛び込んだ雪江が右足ダイレクトボレーをゴールへ突き刺した。DFをかすめたボールはゴール左隅へズドン。ファインショットで2-0とした修徳はその後、クロスのミス、キックミスなどでチャンスの芽を自ら潰していた感があったが、それでも25分、怪我明けで指揮官も「アイツいればもっと前半から変わったんだろうけれど」という交代出場のMF小澤翔(2年)がスルーパスを通す。これで抜け出した小野寺が右足シュート。GKが弾いてこぼれたボールを雪江がゴールへ押し込んで3点差とした。

 小澤や1年生MF石川知稔らのチャンスメークなどから攻め立てる修徳は、27分にも雪江がゴールマウスを叩く一撃を放つなど決定的なシュート連発した。そして36分、右SB田原迫隼人(3年)が右サイド後方から上げたクロスボールを雪江が頭で決めてハットトリックを達成。4-0で快勝して8強入りを決めた。足達は「練習から雰囲気がまだ盛り上げが足りない。練習で試合以上のことができないと、やっぱり試合ではいい結果が出ないと思う。練習から自分たちで雰囲気上げていければ結果も上がってくると思う。クリティカルフェイズ(危機的な局面)、始まった10分間とか、セットプレーとかそういうところで自分たちは点を取られている。今練習していますけれど、そういうところで点を取られないこと。そして2点差ひっくり返せるくらいの強さがないといけない。負けている時も落ち着いてやらせないで、一本返せるように成長できたらいい」。先輩たちが我慢することの大切さを学び、辛抱強い戦いを経て勝ち上がっていくところを見てきた。雪江は「去年も最初の方は上手くいっていない時期もあったので、いつか自分たちもああいうふうになれると信じて毎日練習に取り組んできました」。まだまだ先輩たちに追いついていないことは理解している。だが、諦めることなく一試合一試合少しずつ成長して、「トーナメント戦での強さ」を発揮して、先輩たちのように全国舞台で輝く。

[写真]前半27分、修徳はDF安達が先制ヘッド

(取材・文 吉田太郎)

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