[関東1部]後半白熱も互いに譲らず、勝ち点並ぶ国士舘大vs慶應義塾大はドロー決着
ゲキサカ / 2014年10月9日 12時11分
そして14分、慶大が先制の絶好機を迎える。左サイドから山浦が中央の端山へつなぐと、端山のループパスにこの日右SB起用されていた注目MF増田湧介主将(4年=清水東高)が長い距離を走り切って飛び込む。国士大はPAへ侵入した増田を後方からのファウルで止めてしまいPK献上。ただし、直訴して蹴った増田の右足PKは、後半戦初先発の国士大GK小澤章人(4年=西武台高)が「ここで失点したら相手の雰囲気に飲み込まれちゃうと思った。このPKは最後までキッカーの足を見て、しっかり読みが当たったので、あそこで止められて良かったです」と右へ跳んでストップする。沸き上がる国士大の選手と控え部員たち。国士大は直後にカウンターからMF佐々木陸(4年=東福岡高)と進藤の2人でフィニッシュまで持ち込むなど流れを一気に引き寄せようとした。
ただ慶大は25分にファインゴールで先制する。右中間から逆サイドへの展開しようとした山浦が、右サイドからダイアゴナルにPAへ走りこんだ加瀬澤へのパスへ選択肢を変更。絶妙なループパスを送ると「GKが前に出ているというのも分かっていたし、ループシュートは結構練習していた。(夏に)早慶戦があったんですけど、その時に自分はGKとの1対1でループシュートを外しちゃったんで、そこからずっと練習してきたし、自分としてもループシュートはイメージにあるというか常に選択肢にある」という加瀬澤が左足ループシュートで鮮やかにゴールを破った。
その後もセットプレーなどからチャンスをつくった慶大だが、2点目が遠い。逆に国士大は32分、右CKのニアサイドにCB附木雄也(2年=八千代高)が飛び込むと、中央へ流れたボールをこの日PK献上していた進藤が頭で押し込んで同点に追いついた。ともに勝ち点1では満足できない両チーム。終盤は互いに果敢に前に出て、オープンな攻め合いとなった。国士大は36分に交代出場のCB今瀬淳也主将(4年=市立船橋高)が思い切ったインターセプトからアーリークロス。41分には進藤の左足シュートがゴールを襲う。
対する慶大は44分、カウンターから交代出場の右MF手塚朋克(1年=静岡学園高)が上げたクロスをFW宮地元貴(4年=東京Vユース)が決定的な形で合わせたが、シュートは左ポストの左外へ外れた。この後、ややミスが増えた慶大を国士大は好守からのカウンターで仕留めようとしたが、49分に右クロスから進藤が放ったヘディングシュートはゴール右外へ外れて試合終了。両チームの選手はともにピッチに倒れ込んで、勝ち切れなかった悔しさを表現していた。
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