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[選手権予選]終了間際の劇的同点弾、蘇った夏の王者・麻布大附が延長戦制す:神奈川

ゲキサカ / 2014年10月15日 15時29分

[選手権予選]終了間際の劇的同点弾、蘇った夏の王者・麻布大附が延長戦制す:神奈川

[10.12 全国高校選手権神奈川県予選3回戦 麻布大附高 2-1 川和高 日大藤沢G]

 第93回全国高校サッカー選手権神奈川県予選は12日、3回戦を行い、全国高校総体予選2連覇中の麻布大附高は昨年の関東大会王者・川和高と対戦。0-1の後半39分にMF中山克広(3年)のゴールで同点に追いついた麻布大附は延長前半6分にFW竿下征也(3年)が決勝点を決めて2-1で逆転勝ちした。麻布大附は25日の準々決勝で湘南工科大附高と戦う。

 2年連続で夏の神奈川王者に輝いている麻布大附。今年は関東大会予選も制しているが、トーナメント戦の初戦は“鬼門”だった。昨年の全国総体、選手権予選、今年の関東大会、全国総体はいずれも初戦敗退。加えて10番MF塚越亮(3年)が試合開始直後に負傷を抱えていた左ももを痛めて交代してしまう。さらに13分にはCKのこぼれ球を川和MF山田隆太(3年)に鮮やかに決められてリードを奪われてしまった。

 早くも暗雲漂った麻布大附は持ち味のポゼッションに加えて、夏から取り組んできたSBを交えた外からの攻撃で反撃。ただ、なかなかサイドで主導権を奪えず。また、中山、竿下、FW阿部速秀主将(3年)、そして交代出場の2年生MF大木健汰を軸とした中央でのアイディアあるパスワークで切り崩そうとしたが、中央に人数をかけて守る川和の守りは容易には崩れない。また出足の速い川和はボールホルダーとの距離を確実に詰めて相手に思い通りの攻撃をさせなかった。そしてオープンスペースへの飛び出しから迫力ある仕掛けを見せるFW佐々木大やFW北岡正平(ともに3年)らがしたたかに2点目を狙っていく。

 麻布大附は夏の全国総体初戦の尚志戦を1-2で敗戦。先制したものの前半のうちに逆転され、ハーフタイムのムードは最悪だったという。当時は自分たちから崩れてしまったが、同じくリードされて前半を終えたこの日は選手たちが前向きだった。安彦篤監督は「ハーフタイムに言っていたのは絶対に自分たちの時間帯が来る。だから、じわじわ行こうと。(選手同士で)意見出し合って確認できたし、気持ちが切れなかったのが良かった。ハーフタイムの雰囲気が(全国総体とは)違ったので。あの時は文句しかなかった」。また中山も「(自分たちは)負けていると顔の表情悪くなっちゃうんですよ。そこをきょうは結構いい顔でできたんですよ」と意識の変化を感じていた。
 
 1点ビハインドは選手たちに重くのしかかった。しかし、心にゆとりをもって戦っていた麻布大附は交代出場の近藤秀太(3年)が決定的なシュートを放ち、竿下のヒールパスから交代出場のFW山口諒(3年)が右足を振りぬくなどチャンスをつくる。尚志戦では早々とパワープレーにスイッチして勝ち切れなかったが、この日は焦れずに自分たちのスタイルで攻め続けていく。ただCB西宮康隆主将やGK新川大地(ともに3年)を中心に同点ゴールを阻止した川和は、攻撃面でもボールを簡単に失わない。そして佐々木の左クロスがいい形でPAの北岡に入ったほか、MF高田智大(3年)のラストパスから佐々木が左足シュートを打ちこむなど2点目をもぎ取ろうとする。

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