[国体少年男子]「ジャイアントキリング起こしてやろう!」6年ぶり出場の鹿児島県がV候補・埼玉県破る!
ゲキサカ / 2014年10月17日 23時49分
[10.17 国体少年男子1回戦 埼玉県 1-2 鹿児島県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]
第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」少年男子サッカー競技が17日に開幕し、1回戦8試合が行われた。優勝候補の一角、埼玉県と鹿児島県との一戦は、2-1で鹿児島が勝利。鹿児島は18日の2回戦で福岡県と戦う。
昨年度の全日本ユース(U-15)選手権では浦和レッズジュニアユースが優勝し、大宮アルディージャジュニアユースが準優勝だった。そのメンバーたちが中軸を担う埼玉は優勝候補の一角。鹿児島にとっては「結構ビビッていました」と選手たちも振り返る難敵だった。だが、「間違いなく(格上)。技術的にも素晴らしい選手が多かった。(ただ)同じ15歳、16歳の選手だから思い切ってやれと言いました」という小久保悟監督(鹿児島城西高)の下、鹿児島イレブンは強気に戦うことを決意。そしてCB中島宏大(神村学園高2年)が「『絶対にジャイアントキリング起こしてやろう』『ぶっ潰してやろう』とミーティングから言っていた」と語ったように果敢なサッカーで対抗し、見事に黒星をつけた。
立ち上がりから攻勢に出たのは埼玉。ボールを支配し、左MF梁賢柱(東京朝鮮高1年)やAFC U-16選手権日本代表のFW渡邉陽(浦和ユース、1年)、MF小柏剛(大宮ユース、1年)がドリブル、シュートへ持ち込んでいくなど鹿児島に圧力をかける。だが小久保監督が「守備で頑張るのとセカンドボールに対しても、ルーズボールに対しても厳しくいくことができた」という鹿児島は、10分にFW向井遼児(鹿児島中央高1年)の折り返しからMF亀井海凪人(鹿児島城西高2年)が右足シュート。そして13分に先制した。セットプレー後のカウンターからMF橘田健人(神村学園高1年)が右サイドへ大きく展開。これをFW中村英貴(鹿児島城西高2年)がMF七呂拓実(神村学園高1年)へつなぐと、中央へ切れ込んだ七呂がヒールパスで橘田とスイッチする。そして橘田がスペースへ持ち出してからの右足シュートをゴール左隅へねじ込んだ。
前線から積極的にプレスをかけ、埼玉のポゼッションの時間を減らした鹿児島はDFが跳ね返したセカンドボールも収めてカウンター攻撃につなげる。24分には対人の強さを見せていた左SB後藤誠夢(神村学園高2年)のインターセプトから最後は向井がフィニッシュ。27分には左クロスをファーサイドで拾った向井が飛び出してきたGKを外してラストパスを送り、これを七呂が右足で叩く。ただ、埼玉も26分に早くも注目FW川上エドオジョン智慧(浦和ユース、1年)を投入。その川上がPAへ切れ込んでからの左足シュートを放つなど攻撃のギアを上げた埼玉は、30分にも川上の右アーリークロスをコントロールしたFW高橋利樹(埼玉栄高2年)が決定的な右足シュートを撃ちこんだ。前半のうちに追いつこうと勢いを増した埼玉に対し、鹿児島は前半終了間際に守備力の高いFW増田季也(鹿児島実高1年)を投入。「前半で追いつかれたら苦しくなると思った」という小久保監督の采配は、埼玉の勢いを止めたと同時に鹿児島に貴重な2点目ももたらした。
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