[国体少年男子]「彼らは素晴らしい選手」個性磨いた神奈川県が5年ぶりの全国制覇!
ゲキサカ / 2014年10月22日 15時49分
[10.21 国体少年男子決勝 神奈川県 1-0 群馬県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]
第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」サッカー競技少年男子は21日、決勝を行い、神奈川県が前半8分にFW渡辺力樹(横浜FMユース、1年)の決めた1点によって1-0で勝利。5年ぶり5回目の全国制覇を果たした。
AFC U-16選手権日本代表でもある神奈川MF田中碧(川崎U-18、1年)が「日本で一番いいサッカーできたと思います」と胸を張った。そして「上手い選手が集まったからできたサッカーだった。自分たちのサッカーがどれだけ通用するか試せたし、それができたことが優勝に繋がったと思います。みんなのおかげです」。優勝を決めたイレブンは試合後の整列に向かう前に、後半31分に2枚目の警告を受けて退場した田中の下へ駆け寄り、次々と声をかける。「碧!ナイス!ナイス!」。肩を震わせ、目を真っ赤にして喜ぶ田中、そして神奈川イレブン。準決勝まで相手を大きく上回るシュート数、決定機の数など“横綱相撲”をとって勝ち上がってきた神奈川は、1人少なくなっても状況に応じて勝ち切る術と強い結束力を持っていた。
「個のところしかやっていない」と神奈川の選手たちを育ててきた山本義弘監督(川崎市立橘高)は、「チームに貢献して、ムードも、プレーも引っ張ってくれた碧がああいう形で退場になったら逆に残った選手たちが集中したかなと。10人になったことでラスト5分くらいやることがはっきりした。そういう賢さもついているチームなので。数的不利なら何をするか、ゲームの流れとか、人数とかそういうところも含めて我々としては準備をしてきたし、言わなくてもパッパッと反応出来るそういう個人たちをつくってきたつもり。彼らは素晴らしい選手です」と目を細めていた。
関東勢対決となったファイナル。4-5-1システムの神奈川はAFC U-16選手権日本代表GK千田奎斗主将(横浜FMユース、1年)、4バックは右から常本佳吾(横浜FMユース、1年)、CB有馬弦希(横浜FMユース、1年)、CB板倉洸(横浜FMユース、1年)、平澤拓巳(横浜FMユース、1年)。中盤は田中とMF齊藤未月(湘南ユース、1年)のダブルボランチでトップ下がAFC U-16選手権日本代表MF渡辺皓太(東京Vユース、1年)。そして右MF西川公基(桐光学園高1年)、左MFは今大会4戦6発の服部剛大(横浜FCユース、1年)、1トップは渡辺力が務めた。
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