[選手権予選]北海道大谷室蘭が4年ぶり30回目の全国へ、PK戦で劇的逆転勝利
ゲキサカ / 2014年10月27日 17時40分
[10.26 全国高校選手権北海道予選決勝 北海道大谷室蘭高 0-0(PK4-3)旭川実高 札幌厚別公園競技場]
粘り強い堅守で試合のペースを手繰り寄せ、あと一歩のところまで相手を追い詰めた。ところが、PK戦では1本目で主将が失敗。絶体絶命の危機となったが、4本目で相手が失敗、5本目でGKが見事なセーブと大逆転で勝利をつかみ取った。応援する者には心臓がいくつあっても足りない、期待と不安を行き来するジェットコースターのような展開だったが、北海道大谷室蘭高が北の王者に輝いた。第93回全国高校サッカー選手権大会の北海道予選は26日に札幌厚別公園競技場で決勝戦を行い、北海道大谷室蘭がPK戦の末に旭川実高を下して優勝。及川真行監督は、目に涙を浮かべながら「相手も本当に力があるチームだったが、選手が必死にやってくれて勝てて良かった。昨年の3年生は選手権の全国大会に一度も行かずに卒業していったから……」と4年ぶり30回目の全国切符を喜んだ。
目まぐるしい試合展開の一戦だった。前半の立ち上がりは、風上に立った旭川実の勢いが上回っていた。開始2分で2年生FW樋口岳志がシュートを放つなど敵陣に押し込んだ。しかし、人数をかけて守りながらもボールを奪うと丁寧なパスをつないで押し返す北海道大谷室蘭が次第に試合のペースを奪って行った。前半17分には右MF平塚悠知がドリブルからスルーパスを通し、FW新田裕平が際どいシュートを放った。前半22分には旭川実がMF斎藤貴裕のスルーパスで好機を作ったが、北海道大谷室蘭のDF深井祐希が鋭いカバーでシュートを阻んだ。北海道大谷室蘭はその後も前半24分にFW松井勇弥のジャンピングボレー、前半40分に左MF高橋昌平のドリブルシュートと惜しい場面を作り出したが、決めきれなかった。
後半も15分にMF中島洸のパスから新田がシュートを放つなど北海道大谷室蘭のペースだったが、今度は旭川実が鋭いカウンターを繰り出した。後半16分、旭川実は左MF野村拓哉のドリブルからラストパスを樋口が狙ったが、クロスバーの上。19分には右CKを途中出場のFW荒川勇気がヘディングで狙い、こぼれ球を押し込みにいったが、北海道大谷室蘭が持ち前の粘りで防ぎきった。しかし、試合は終盤に入ると、再び北海道大谷室蘭ペース。それでも36分に中島のミドルシュートがクロスバーをたたく場面があったものの、得点は生まれず、試合は延長戦にもつれ込んだ。中島が「しんどかった。終盤はもう気持ちだけだった」と話したように、両チームとも足をつらせる選手が出るなど総力戦となった。
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